<ネタバレ有り>
ついに出る出る詐欺を繰り返していた「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」が完結しました。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (14) (ガガガ文庫 わ 3-24)
- 作者: 渡航,ぽんかん8
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/11/19
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
1巻から9年。
僕が出会ったのはアニメ2期が始まるちょっと前だったので
5年くらい?それでも俺ガイルの歴史の半分くらいはファンでした。
ラノベは正直なところ俺ガイルくらいしかちゃんと読んでる作品は無くて、それだけに思い入れも深いです。アニメのBlu-rayも買いましたし、ついでにゲーム2作品ともプレイしました。
それにしてもなんでこんなに俺ガイルに夢中になったんだろうなぁと振り返ってみたんですけど、やっぱりアレですね。原作1巻です。
アニメの方を先に見て興味を持った口だったんですけど、
原作1巻の終盤で八幡が奉仕部に入る前のボッチ学生生活について回想していて
「1人だったけど、1人だったからこそ出会えた楽しみがあったし、それを否定したくない」的なことを言っていたのに凄く感銘を受けたんですよね。
僕自身ボッチマンだったので、その気持ちすっげぇーーー分かるんですよ。
もう過去のことなんで話しますけど、魔法の〇ランドってサイトで自分のHP作って形態小説書いてそこそこ良い反応と反響を得られて誰かに自慢したかったけど結局誰にも言えずに一人でにやけてた事とか、
ラジオのBBSに書き込んだ文章に良いレスポンスが返って来て、死ぬほど嬉しかったこととか
ある音楽評論サイトに出会って、そこで紹介されてるアルバムを学校帰りにや休みの日にBOOKOFF巡りをして買って聞きまくったりして今でも凄く大切に思う音楽に出会えたこととか…
ぶっちゃけもっと高校生らしい薔薇色の青春を送りたかったですよ僕も。
でも出来なくて。
前にこんな記事を書きましたけど、
こんな灰色な青春だったわけですよ。
それを八幡に肯定してもらえたような気がして、すごく嬉しかったんです。
結局この手のボッチ話は最初の数巻以降は八幡の自虐ネタに収束しちゃうのでこれ以上の発展はないです。
なので僕の100%求めていたものではなくなっていったんですけど、
やっぱり少なからず自分と同じ気質を持ったキャラクターが
人をきちんと向き合って悩みながらも答えを出していく様に共感していたんでしょうね。
(自分も例に漏れず)世の中に大量にいるであろうボッチが八幡に自分を重ねてしまって、すかした態度を取ってクラスから浮いてしまう…それも凄く分かっちゃう。
だって八幡ってそういうボッチオタクの性質をかなり持ってるんだもん。
罪なキャラだよなぁホント。
(でも絶対八幡みたいな自己犠牲行動、絶対取れないよなぁ…と反面思ったり)
それが今回、終わりを迎えてしまう。
自分の分身とまではいかないまでも似通ったキャラが
自分の歩めなかった青春生活を悩みながら、苦しみながらも本物を見つけたくて進んでいく様。それがもう見れなくなる。
とっくに八幡の年を追い越して社会人になってしまって、高校生であった頃も遥か昔になってしまったけど、八幡を通して疑似的に青春を体験していたのかなぁと今となっては思うんだけど…。
こうやって終わりが突き付けられると
もはや青春が終っていくのを見届けるだけになってしまった存在になってしまった気がして悲しい。
うん、でも
最終巻は八幡もゆきのんも超絶めんどくせぇ性格してんなぁ~~~~~と思いながらもハッピーエンドを迎えられて良かったと思いました。
3人が最後には笑顔でいることできたっていうことだけでもホント良かったと思う。
ガハマさん良い子すぎんだろ。ホントに泣いた。
今回はかなり文量の多いからかほとんど八幡視点でゆきのん、ガハマさん視点では時折挟まれるモノローグだけだったので、その辺は今後発売される短編集で書いてくれるのかな?
だったらいいな。ガハマさんとゆきのんのガッツリしたぶつかり合いとか見たいんです僕は。
つーかストーリーを追うだけであの文量なのに両ヒロインの心情まで深く掘り下げてたらそれこそ辞書レベルの分厚さになっちゃうよね(笑)
諸々突きたいこともあるっちゃあるんですけど、
キチンと納得を行く形でケリをつけてくれたと思っているので
俺ガイル最終巻は良い締めくくりだったと思います。
読み終わった後、一抹の寂しさを覚えながらも
なんだがマッ缶が飲みたくなりました。