Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

Linkin Parkの初のベストアルバム「Papercuts」を聞く

 

 

 

リンキンパークとの出会いは高校生の頃。

ちょうど洋楽に手を伸ばし始めた頃に聞いた「Numb」に一発でぶち抜かれて、

そのまま最寄りのTSUTAYAに向かって「Meteora」を借りて聞いた思い出がある。

 

ただ、当時はスクリームを多用するハードロックをほぼ聞いてないJ-POP少年だったのであまりの激しい音楽性に頭には「???」。

学生の財布なんてそこまで裕福では無いので、良さが分からなくても金を無駄遣いしたくないという思いからしばら~くヘビロテして、良さが分かるまでにしばらくかかったなぁ笑。

 

 

レンタルの話が出たが、サブスクが無かった当時、新しいアーティストを開拓するにはベストアルバムが重宝していた。90年代デビューアーティストくらいまでは結構な確率でベストアルバムを出しており、Oasisの「Time Flies」やGreen Dayの「International Superhits!」などなど…個人的にもかなりお世話になったアルバムも多い。

 

TSUTAYAではアルバム5枚で1000円という破格の値段でレンタルが出来ていたので、

色んなアーティストのベストアルバムを5枚レンタルしてきて、本当にいろいろな音楽を聴いていた。

 

 

が、00年代に入るとベストアルバムを出す洋楽のアーティストは激減。

ColdplayMuseといった00世紀を代表するロックバンドもベストアルバムは存在しておらず、Linkin Parkもその一人だった。

 

 

今回リリースされた「Papercuts (Singles Collection 2000–2023)」は

そんなベストアルバムを出さないアーティストだったLinkin Parkがついに出したベストアルバム。

 

 

収録内容はこんな感じ。

1. Crawling
2. Faint
3. Numb/Encore
4. Papercut
5. Breaking The Habit
6. In The End
7. Bleed It Out
8. Somewhere I Belong
9. Waiting For The End
10. Castle Of Glass
11. One More Light
12. Burn It Down
13. What I've Done
14. Qwerty
15. One Step Closer
16. New Divide
17. Leave Out All The Rest
18. Lost
19. Numb
20. Friendly Fire

 

 

ヒット曲が多すぎて、シングルコレクションと言いつつも、割と漏れた楽曲も多めだなぁと思う。

偏りも凄くて4th「A Thousand Suns」からは1曲のみ収録、俺が初めてのバイト代で買った6th「The Hunting Party」からは1曲も選曲無しってどういうことやねん!!!という。

 

もしも勝手に選曲弄れるなら

「Lost」「Somewhere I Belong 」「One More Light」を抜いて、「Guilty All the Same」、「Heavy」、「The Catalyst」を入れるかなぁ…。

 

個人的に「Qwerty」の選曲はビックリした。ファンクラブ会員に入ってないと聞けない1曲でこういうコンピの類に選曲されるタイプのものではないと思ってたから。

未発表曲「Friendly Fire」は・・・ダメだなぁ・・・チェスターの声が優しくて聞いてると泣いちゃいそうだ。

最終作「One More Light」のアウトテイクとの事で、あのアルバムのポップな雰囲気が良く出てる曲だ。なんで未収録になったんだろう。アルバム収録曲と比較しても見劣りはしない佳曲だと思う。


www.youtube.com

 

と、選曲にちょっと文句も言ったものの、

Linkin Parkの美味しい所はぎゅっと詰まってる。これを聞けばとりあえず間違いない!という感じ。

TSUTAYAで探してもベストアルバムが見つからず、

仕方なく、アルバムを1枚1枚聞いていったけども、

「New Divide」がどのアルバムにも収録されてなくて泣いたあの頃の僕に渡したい1枚だ。

 

 

 

以前メンバーのマイクシノダがベストアルバムを作ることに否定的な意見を述べていたことがあり、もしチェスターが亡くなっていなかったら出なかったのかもしれない…と考えるとちょっと複雑な気持ちは確かにある。

 

しかし、こうやって作品をリリースしてくれることで

Linkin Parkの音楽、チェスターの声の魅力を再認識する機会が得られて少し嬉しくもある(不在を感じる切ない気持ちも)。