夏川椎菜の3rdアルバムが出ました。
前回は3年ぶりでしたけど、今回は1年9カ月ぶり。リリースペースはだいぶ早めですね。
今までのアルバム感想記事はこちら↓
個人的に「ログライン」は大名盤だ!と上げまくって評価しまくってたんですけど、続く「コンポジット」の方向性があまりハマらず、そっからすっかり夏川推し熱は冷めてしまってました。
シングル2枚も一応買って聞いてはいたけど、まぁ良いんじゃない?くらいで軽く流してあんまり聞いてなかったっす。
そんな期待値低めで迎えた「ケーブルサラダ」…。
かなり良かったです笑。
まぁ単純に「コンポジット」は音を重ねてロックバンドするぜ!みたいな音像だったわけでそれがあんまり気に入らなかったんだけど、
その揺り戻しで作風がポップ寄りに回帰した所が個人的に良かった。
あと音も気持ち、少し軽くなった感じ。足し算なサウンドメイキングから引き算になって、前作比で音にメリハリが出てきた気がする。
ちょうど「ログライン」と「コンポジット」の中間のような音作りで「これだよこれ!これを求めてたんだ!」となりました。
「I Can Bleah」みたいなちょいダサディスコみたいなダンスミュージック路線も復活してるし、イントロがまんまCymbals(沖井礼二)なナイスなポップス「消えないメランコリー」なんていう俺のツボを刺激しまくるグッドソングがあったり、
黒髪夏川時代を彷彿とさせる「コーリング・ロンリー」なんかがあったり、
書き下ろしの新曲がめっちゃ充実してる。
個人的なベストトラックは「Bluff 2」。
これは自分のオールタイムベストバンドであるAqua Timezのギタリストだった大介が作曲、編曲で参加している曲。
大介はバンド時代は作曲にはほぼ関与してなかったけど、凄い良いメロディだし、(なんならちょっと太志みも感じる)
あのバンドは活動期間中、しばらくプロデューサーを入れないで編曲してたので、サウンドメイキングは折り紙つきで、
ロックとポップの絶妙なミックス具合はAqua Timezを彷彿とさせる感じでエモい。
特にギターサウンドは何度も聞いたギターの音色がそのままで特にギターソロなんか懐かしすぎて泣けるレベル。「向日葵」のギターソロみたいじゃんこれ!!!!
最高ですね。
リード曲の「ラフセカンド」も「ファーストプロット」を彷彿とさせる感じで良かった。
夏川ファン熱がすっかり冷めてたのに、こんなタイミングで熱が復活するような曲群に出会えるとは思わなかったっす。
いやはやこれは名盤ですよ。超良かった。トラセの新作にも冷めたタイミングだったのでそろそろファンも潮時かぁと思っていたので、まだしばらくはファンでいられそうです。
ライブも別に良いか…でチケット取ってないんですけど、こんなに良いなら日程合いそうなら行こうかな…。