Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

Aqua Timez 「ダレカの地上絵」Part2 #6

 

 

ダレカの地上絵

 

 

「ALONES」

5thシングル。アニメ「BLEACH」のOPテーマとして起用された。

初週売上が5万枚を超え、累計売上も10万枚を突破。レコード協会からはプラチナム認定を受けているヒット曲。

Spotifyでは海外でのアニメ人気に引っ張られてか、バンドの中で一番の再生数(2000万再生)を記録している。

 

前作「しおり」もシンプルなサウンドが特徴的で"バンド"を強調する曲であったが、

「ALONES」はさらにそこから一歩進み、シングル曲では初めてロックの一面を打ち出した楽曲。

疾走感あふれるバンドサウンドは今までのシングルでの彼らの一面を一変させるようなロックさでストレートにカッコいい。

Bメロでダイナミックで力強いサウンドをばっちり聞かせて、そこからサビに爽やかなメロをドカンと持ってくるのがひたすら気持ちいいし、

ラテン風味もギターソロにハンドクラップを組み合わせる間奏もアレンジが光っていて良い。今までのシングルの一面的なイメージを一新させるには十分すぎる名曲だと思う。

 

そしてこういうロックで爽やかなサウンドとは裏腹に"孤独"をテーマに歌われる内省的な歌詞のテーマ性がグッとくる。なにか明確な励ましがあるわけでも無く、ただ孤独に寄り添ってくれる歌詞が凄く好きだった。

爽やかでカッコいい一面を見せつつも、こういう風に独りぼっちにキチンと寄り添ってくれる姿勢が初めて聞いた時、凄く嬉しく感じたのを覚えてるし、こういうのが俺の好きだったAqua Timezだよなぁと今改めて思う。

 

なお、タイトルの「ALONES」は造語でALONEを複数形にすることで「独りぼっちなのは君だけではない」という意味を込められているようだ。

 

ライブにおいては「Velonica」等と同様に定番曲として盛り上げる役割を担った。

 

 

ALONES

ALONES

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www.youtube.com

Music Videoが存在している。

バンド演奏中心に構成されており、スケッチブックをコマ撮りした的なアニメーションも差し込まれて映像を彩っている。

後半にあるライブシーンではファンクラブで募集されたエキストラが参加している。

 

 

「乱気流」

「上昇気流」に続く気流シリーズ(?)2曲目。

疾走感のあるロックという意味では同アルバム収録の「ピボット」に近い印象を受けるけど、こちらのほうがさらにアップテンポでなおかつシンセの音が印象的なので、デジタルロック的な趣きが強いかなと思う。

ドラムのノリとかはちょっとパンクロックぽいかも。

 

 

 

「ガーネット」

マチュア時代に存在していた「大きな木の下で」のリメイク楽曲。歌詞はリリースより約7年前に書かれたものだったようだ。

アコースティックなサウンドがメインで静かな平メロと

激しいギターとそれを彩るストリングスのアレンジが印象的なサビ、この静と動が効いたエモーショナルなロックバラード。 個人的に「Perfect World」と並んでAqua Timezの中でも好きな曲だったりする。

その理由は歌詞で

内省的ながら人と向き合う事を描いた前向きな歌詞も実に太志らしい詞で凄く救いがあって、これを初めて聞いた当時は凄く勇気づけられたのを覚えている。

人と向き合う勇気も傷つく覚悟もこの曲から少し教えてもらった気もする。

 

この曲はシングル曲では無いし、ライブで頻繁に演奏されたわけでは無いけども、

個人的に歌詞もメロもアレンジも凄くAqua Timezらしい、ど真ん中の楽曲だと思う。たぶんファンの人ならこの気持ちは分かってくれるんじゃないかな…。

 

デビュー10周年のツアー「sing along SINGLES tour」で公演ごとにリクエスト曲を募った際、この曲がリクエスト1位になったこともある。ただ俺が行った公演は「ほんとはね」が選出されたので聞けずじまい・・・。

初ライブ参加だった「evergreen tour」ではライブで聞いたっぽいんだけどなぜかこのツアーは映像が全く残ってないし、昔すぎて覚えても無いので、この曲を活動中に再び聞けなかったことが結構悔いが残ってる。

 

 

 

「僕の場所~evergreen~」

(一応)アルバムラスト曲。

今作を引っ提げてのツアーのタイトルはこの曲から採っている。

前曲「ガーネット」でも歌われていた、人と向き合うことの大切さ、君は君のままで良いというありのままの肯定…というテーマ性をもっと優しくで包み込んだような…そんな曲(語彙力)。

「ガーネット」はもうちょっとトゲトゲした側面もあったけど、この曲はフワフワした

安らかな感じ。ストリングスの感じとかハープの音とか壮大な音像とかもそういう感覚を強く感じさせている要因かもしれない。

 

アルバムではこの後にボーナストラックで「夢風船 (yurikago version)」が収録されている(そちらの前回の記事で)。

 

 

 

「hana~Evalasting~」

初回限定盤のみの隠しトラックで29トラック目に収録されている。

アコギと鍵盤ハーモニカと簡単なリズムだけのシンプルなサウンドで奏でられるアコースティックな小曲。

hanaは太志の祖母の名前で、その祖母との思い出を懐古した歌詞で少しノスタルジックな気持ちになる。