Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

Aqua Timez 「風をあつめて」Part2 #4

 

 

 

 

「green-bird (Interlude)」

インスト曲。

ライブの転換の時とかにこの曲か次回作収録の「白昼夢」が使われてたイメージ。

この曲はリズム隊組が作曲してるので太志は関与してない。

 

 

「歩み」

1stシングル「決意の朝に」C/W曲。もともとはアマチュア時代から存在している曲のようで、当時のHPで配信していたようだ。

メロラップ&サビはキャッチーなメロの初期の彼らの定型ともいえるミクスチャーロック路線。

ただこの曲はサビこそキャッチ―ではあるものの、

他の曲に比べて言葉の選び方がスタイリッシュでやや哲学的。

サウンドもただただ激しいだけでなく、同じ路線の曲と比べてもシンプルで

だからこそ爆発力のあるサビが映える、という曲構成になっていて凄くカッコイイ。

サビが英語詞でなんかカッコいい事言ってそうなという厨二感も当時子供だった自分にはたまらんくカッコよく感じた。

そんなこともあって、ミクスチャーロック路線の彼らの曲では個人的に1番好きな曲かもしれない。

 


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Music Videoが存在している。

廃工場みたいな場所で演奏している映像がほぼほぼメイン。

「ひとつだけ」と共に特にタイアップが付いてるわけでもないのに作られたMVだけど、これは鳴り物入りでメジャーデビューしたAqua Timezの期待の現れなのかな。

 

 

マスターマインド

今までもラップが導入された曲はいっぱい合ったけど、ほぼ全編ラップで全編にスクラッチ音などを挿入したり、曲自体をヒップホップっぽい方向性に舵を切ったのはこれが初めて。

といってもこれもミクスチャーロックの範疇ではあると思うけども。

最初聞いた時はサビが全然キャッチーなメロディじゃなくて「なんだこりゃ?」って思ってしばらくは苦手意識があった曲だったんだけど、

どこかのタイミングでふと、これはカッコいいのでは?となってそれ以降好きな曲になった。

 

 

「ホワイトホール」

ライブでの盛り上げ役を担ってそうなアップテンポなロックチューン。

今までの曲でいうと「上昇気流」に近いものを感じる。ただライブではリリース当時以外はほぼセトリ入りしていなくて、俺もライブでは聞いたこと無い。

そんなわけで彼らの中でも個人的印象の薄い曲だったりするんだけど、ラストサビの後のあるCメロは結構好き。

 

 

 

「プレゼント」

ピアノと鈴の音、そしてヴォーカルだけというシンプルな構成で奏でられるウインターソング。

ここまで音をそぎ落としたシンプルなサウンドってキャリアを通しても珍しいし、なおかつこういうちょっとした小曲自体も珍しいのでそういった意味ではレアな部類の曲だと思う。多幸感が溢れてて、ほのぼのする。

 

 

「Perfect World」

ティーンエイジャー特有の掴みどころの無い不安・悩みを描き出したメッセージソング。

この漠然とした気持ちって10代なら誰もが抱く感情だと思うんだけど、まさにこの曲を初めて聞いた時の自分に重なって「この曲を自分のための曲だ」と当時は思い込んでた。

諦めと自己の肯定という結末の歌詞には夢はある意味無いんだけど、そこを認めることも大人への一歩っていうのもビタースイートな感じも良い。

そういった意味では「決意の朝に」のアンサーソング的な意味合いもある気がする。

大人になった今では曲の捉え方も共感とは違うフラットな視点で聞いてるけど、

やっぱり良い曲だなぁと思う。

1番がアコギ一本バックに歌っているのもダイレクトに歌詞が伝わって来て好きだ。

そしてAqua Timezで1番好きな曲。2016年に「Back To You tour」で聞けたときは凄く感動した。

 

なおこの曲はライブごとに別アレンジが存在していて、音源化、映像化されてないのもある感じで何パターンあるか把握できてない(笑)

2009年のシングル「プルメリア~花唄~」のC/Wに「blue forest ver.」と題されたアレンジが収録されており、こちらでは1番からバンドサウンドが入ってくるパターンの曲になっている。こちらも良い。

 

 

「いつもいっしょ」

マチュア時代に自主制作シングルとしてリリースされ、メジャーデビュー後にも配信限定としてシングルリリースされたバラード。

この時期には珍しくストーリー性のある歌詞。

最初は素直になれずに言ってしまったさよならを描いた切ない曲なのかな?と思うけど、曲のラストで急転直下、奇跡的な再会からのハッピーエンドというビックリの内容。

このアルバムを熱心に聞いてた当時はあんまり気にならなくて、良い歌詞だなぁくらいにしか思ってなかったけど、今だとこのドラマ、出来過ぎててありえねぇってなるってしまう…あんまりこれはもう少し素直に聞けてた子供時代が羨ましく思う(笑)

ただ、メロディは歌詞と同じくらいドラマチックで良い。

ギターのフレーズなんかは「決意の朝に」の元ネタかな?って思ったりするけど、確かにアマチュア時代から存在する曲の中では一番良いメロディしてる曲だと思う。

 

 


www.youtube.com

Music Videoが存在する。

額縁の中で演奏するAqua Timezを「千の夜をこえて」と対照的な白を基調とした映像で撮ったMV。ストーリー性のある歌詞だからてっきりドラマパートありそうなもんだけど、シンプルなバンド映像のみ。こちらの方が歌詞に想像できる余地が湧いていいかなと思う。

 

 

 

「白い森」

マチュア時代から存在する曲で自主制作アルバム「悲しみの果てに灯る光」にも収録されたバラード。

「独りぼっちなのは君だけじゃない」という太志がキャリアを通して歌ってきたテーマの核になるようなフレーズが歌われるこの曲。こういうのが初期の初期からあるということは伝えたいメッセージの芯はずっと変わっていなかったんだなと今になって感じてる。

派手な展開も強烈なサビがあるわけでも無いけども、ただただ淡々と「独りぼっちなのは君だけじゃない」というフレーズが自分の勇気になっていくのを感じる。

「Perfect World」もそうだけど、子供の頃には凄く励まされた思い入れの深い曲。

ただライブではあんまり歌われなかったのが残念。たぶん一回しか聞けてないんだよなぁ。