見ました。シンエヴァ。
ネタバレはしない方がいいんだろうけど、あんなの見せられて喋るなっていうのが無理な話なので、シンエヴァの感想書きます。
ただ、あくまで作品の展開や設定のネタバラシはしません。
ただ作品を語る以上、どうやったって作中の要素に間接的に触れる形にはなりますんで、それすら知りたくないっていう人はブラウザバックお願いします。
では始めます。
ご存知の通り、エヴァQでカヲル君が死んでシンジ君は魂が抜けたような状態になってしまいましたね。
そして現実の世界でも監督の庵野秀明がQ完成直後に「壊れてしまった」とのこと。
そのこととシンエヴァ序盤の展開を考えると、この動画が結構示唆的だったなぁと
この動画は株式会社カラー創業10周年を記念して制作したアニメーション。
会社を作ってエヴァを作って、Qで庵野監督が壊れてしまってそこからまた復活していく様子が描かれています。
「シンエヴァ」の冒頭のアノ展開は「Q」で壊れた庵野監督が復活するまでの感覚とダブって、私小説的な部分が垣間見えます。
もともと「新世紀エヴァンゲリオン」自体、作品の設定やストーリー以上に
庵野秀明っていう人間の個がものすごく投影された作品でありまして、
TVシリーズ作り始める時も「ナディア」作って4年間ぶっ壊れた庵野監督がようやく立ち直って作ったっていう経緯があったしね。
ただ新劇自体は庵野監督の私小説的な要素は少なかったと感じています。
TVシリーズや旧劇の頃ほど鬱屈した空気感はなく、これは庵野監督の「旧劇」の頃との環境や状況の違いなんでしょうね。
自己と他者というテーマ的にもエヴァで語りたかったことは既に「旧劇で語りつくしてるな」っていうのは感じてましたし、シンエヴァを見た後でもその感覚は変わらないです。
そしてそもそも新劇で語るテーマってなんだったんだろうと。それがやっぱりシンエヴァにおける自分で始めたことには自分でケリをつけるという行為だったのかなと。
このケリをつけるっていうこと自体は「旧劇」でもやってますけど、アッチは作品とテーマの完結を優先してなのかケリをつけそこなった感ありますね
(それがその後のエヴァ人気に派生するのは言うまでも無いけど)。
ただシンエヴァ、ケリのつけ方がえぐかった(笑)正直「えーーーーーーーーーーーーーーーそれありぃ???????」 ってなりましたよ。エヴァファン全方位を敵にしかねないアレはビビりました。
そこを中途半端にしないのが今回のシンエヴァが旧劇にできなかったことなんだろうなと思います。
ん?純粋な感想は?
えーーーなんともいえない、です。もう良いとか悪いとかそういう次元じゃないんです。
一つ言うならストーリー展開、設定をぜーーんぶガン無視したら
シンエヴァはトンデモナイ映画になるってことです。
ここまでストーリーとかテーマとかのことしか語ってないですけど、映像的な面白さだったり演出だったり…そういった面では文句なしダントツ今のアニメーションで最高峰です。そこは期待しても良いと思いますよ。
他にも話足りない事とか、推しのアスカの事とか、最後のアレのこととか言いたいことは山ほどありますが、
とりあえず僕からは
キャスト、スタッフのみなさん本当にお疲れ様でしたと感謝を伝えたいです。
ありがとうございました!