Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

2021年年間ベストソング part1

 

寂恋 / Little Parade


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2018年まで活動したバンド・Aqua Timezのヴォーカル太志によるソロプロジェクト「Little Parade」。今年発売のミニアルバム「止まらない風ぐるま」からの1曲。

Aqua Timezはそのイメージとは裏腹に恋愛を歌った曲って本当に数えるくらいしかなくて、失恋ソングも珍しい。この「寂恋」はその珍しい失恋ソング…なんだけど、

Aqua Timezファンからするとバンドへの惜別を歌った曲にしか聞こえなくて。

泣けるというか色々な感情が込み上げてきて溢れて止まらない。

バンド末期はあんまりいい雰囲気じゃないのが表面化してたし、だからこそ最後の年は楽しそうに活動してたんだろうけどそういったこと諸々を踏まえて聞くともう…。

太志が今まで書いてきた曲の中で1番心を揺さぶられたのはこの曲かもしれない。

 

 

 

Butter / BTS

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韓国初のボーイズグループ…だが今や世界のボーイズグループになった感すらあるBTS

この曲は「Dynamite」に続く2曲目の英語曲となっている。

「Dynamite」がそうだったようにこの曲も80's風味のポップで明るいダンスチューン。そう、これは完全に自分が好きなやつだ。

「Dynamite」が大ヒットしたから同じ路線で?って思った人はいるかもしれないけど、

よりグルーヴィーなサウンドでなおかつ軽やかなメロディになってる「Butter」のほうが好きだし、3分満たない短さでスパッと駆け抜けていくのが好印象だ。

しかし、その内情は目まぐるしいヴォーカル分けとラップパート、繰り返されるサビという凄い情報量で曲の時間が3分未満とは到底思えない満足感がある。もちろんパフォーマンスとしての魅せ方も凄く魅力的だなぁ…とMVやらライブ見てて思ったし、こりゃ世界でも売れますわと納得した次第です。

 

余談だけど、グッときたポイントが冒頭のドラムなんかは完全にMichael Jacksonの「Billie Jean」で、そのほかにも彼へのリスペクトが歌詞の随所に感じられるだったりする。

 

 

 

That’s All Right! / 夏川椎菜

 

 

声優・夏川椎菜の5枚目シングル「クラクリトルプライド」C/W。

怒っていた前作「アンチテーゼ」に対して「クラクリトルプライド」はMV含めて楽しい雰囲気が強いんだけど、どっちかというと楽しい雰囲気はこの曲の方が担っていたかな?ライブでの「ヨーソロー!」的な簡単な振りも楽しげ。

黒髪時代の彼女はこういう肩の力が抜けた感じのポップソングが多くて、この曲はその頃の感じをちょっと彷彿とさせます。一方でサウンドが結構ゴチャゴチャしてて、ボカロ世代の彼女の音楽的なバックグラウンドが反映されてんのかなァ的な。

 

 

Making A Fire / Foo Fighters


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アメリカのロックバンド・Foo Fighters10枚目のアルバム「Medicine At Midnight」のオープニングを飾る曲。

このアルバムがダンスミュージックを取り入れていることからなのか、

十八番のハードロックというよりかはディスコチックな空気もあってか

"踊れるパワーポップ"的なアプローチで、いつもよりグルーヴィーな横ノリの感じが反映されてる気がする。「NaNaNa~♪」を繰り返すバックコーラスもこれからアルバムが幕開けであることを祝福してくれているような感じで、とにかく楽しくて踊りたくなるような曲だ。

 

 

One Last Kiss / 宇多田ヒカル


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アニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌。

まず思ったのが、音の作りが今の日本でのヒットシーンと全然違う(良し悪しは置いておいて)なぁ~ということ。

音一つ一つの配置が凄く立体的で空間的というか…

語彙力があれなのであんまりいい言葉で出てこないけど、この曲だとヴォーカルも1つの楽器的な役割で、リズムが最も重要視されて作られてるのかなぁと思った。

(でも歌詞やヴォーカルを軽視してるわけでは無くて冒頭の歌詞のパンチラインっぷりとか、リズムメインでそこまで歌うメロではないのにここまで情緒揺さぶりをかけるように歌えるのが途轍もなく凄い点でもある)

 

正直あんまり聞くタイプ曲では無いけど、ものすごく心地が良いリズムで多幸感を感じる。

旧劇のラストを飾った「甘き死来たれ」も多幸感はあったけど、あれとは毛色の違う喪失もありつつも前向きな感じ。エヴァの幕引きにこれ以上ないくらいピッタリな曲だと思った。

 

 

 

I Need Some of That / Weezer 


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今年2枚目もオリジナルアルバムをリリースしたWeezer。この曲はLAメタル、ハードロックへの愛を示した「Van Weezer」からの1曲。

といってもアルバム全体がザ・メタルみたいに速弾きしてるわけでもなく、割とWeezer節全開のパワーポップ曲が多くて、そういうのが聞きたいファンからする大歓迎な1枚だったりした。

中でもこの曲が1番望んでたスカッとするパワーポップ調の曲かな。

もともとはヴォーカルのリヴァースのセカンドプロジェクト「スコット&リバース」で

「風吹けば」として日本語歌唱&J-POPとして披露されたモノが原曲だったりするんですけど、

この曲の持つ強烈なキャッチーさはリヴァースのソロ由来だからなのかなと思ったりしました。