Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

【7年ぶりのカムバック】Keane「Cause and Effect」雑感

 

Cause and Effect

Cause and Effect

 

 

ついに…ついに…

Keaneが7年ぶりのカムバック!!

Keaneに出会ったのは活動休止前の置き土産だった「The Best Of  Keane」。

 

ザ・ベスト・オブ・キーン

ザ・ベスト・オブ・キーン

 

その繊細な世界観とグッドメロディに一瞬で打ちのめされました。

ただ出会ったのが遅かった。 おいおい活動休止しちゃうのかよと。せっかく素晴らしいバンド見つけたのに。めっちゃショックでした。

 

 

そっから約7年。

ヴォーカリスト、トムがアルバムをソロで2枚出したり、メインソングライターだったティムがサブプロジェクトを始動したりと各々での活動が中心に。

 

が、その間、実はKeaneとしても映画への書き下ろしで新曲を提供してました。


Keane - Tear Up This Town (From "A Monster Calls" Original Motion Picture Soundtrack)

 胸を締め付けるような切ないメロディに徐々にテンションが盛り上がっていくようなドラマチックな曲展開。

初めてリアルタイムで聞いたKeaneの新曲に胸が高鳴ったのを覚えてます。。。

 

そして確信しました。「こんな名曲を今での作れるならKeane再始動も近いな!!!」と。 

まぁそっから約3年待たされるんですが(笑)

 

 

 Keane再始動のニュースが届いたのは今年6月。

nme-jp.com

 

最初に公開された「The Way I Feel」。

高らかに鳴り響くキーボードが再始動のファンファーレ。

あの頃と変わらないトムの力強いヴォーカルと

7年のブランクを感じさせないバンドサウンド

待ってて良かった、その一言に尽きる。


Keane - The Way I Feel (Official Video)

 

続いて公開された「Love Too Much」はKeaneど真ん中のバラードで

「あぁ最高…」と語彙力が喪失。

アルバムが出てからは1日1回は聞いていて

7年間待ち続けた「リアルタイムでKeaneの新作を聞ける」という感覚に酔いしれました。。。。。

 

 

 

実は1stアルバム「Hope and Fears」を意識したという「Cause and Effect」。 

全体的にポップな味付けが増えたけど、確かに今までのKeaneのアルバムに比べても一番「Hope and Fears」を彷彿とさせる出来。

 

7年という休止期間を経て、もう一度原点に立ち返るといった気持ちがあったかどうかは定かではない。

どっちかというと休止期間を置くことで何のしがらみも無く純粋に曲の良さを追求して作りあげていったら、いつの間にか「Hope and Fears」っぽくなったという副次的なものじゃないかなぁ~~と個人的には思ってます。

どっちしろ、確実に「Hope and Fears」の頃のような素敵なメロディが溢れているアルバムであることは間違いない。

 

 

そしてあったりまえだけどあの頃の模倣ではない。

「Hope and Fears」の頃のKeaneのメランコリックな空気は懐かしむものとして残っているけど、

あくまで今のKeaneのポジティブな志向やポップなサウンドメイクが強く出ている。

それが「Hope and Fears」と「Cause and Effect」の違いかなと。

 

どこまでもKeaneらしい、純度の高い素晴らしい曲だけが詰まった宝箱みたいなアルバムです。