Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

2020年 年間ベストアルバム

 

 

インプローディング・ザ・ミラージュ

インプローディング・ザ・ミラージュ

 

ドカンと突き抜けていくシンセとギターリフ、 ついつい口ずさんじゃう親しみやすいメロディラインとそれを高らかと歌い上げるヴォーカル。

いわゆるニューウェーヴの流れの中にあるバンドだと思っているけれでも、インディロック的な立ち位置ではなく、その圧倒的なポップセンスゆえに堂々とメインストリームでも戦っていける音楽だなぁとThe Killersを聞いてるとヒシヒシと感じる。

今作だと「Caution」の突き抜け具合がひたすらに気持ちいい。こんなポップで良い曲書いているバンドがなんで日本で人気が今一つなのか本当に信じられない。


The Killers - Caution

 

 

 

10ソングス

10ソングス

  • アーティスト:トラヴィス
  • 発売日: 2020/10/09
  • メディア: CD
 

前作から4年ぶり、UKロックの良心が帰ってきました。

今作は「12 Memories」以来、久々にフランが全曲単独書き下ろし。

Travisって毎度のことなんだけど、新作なのに聞いてて凄く安心感がある。あぁ…Travis

聞いてる…って気持ちになるんだけど自分だけ?変に気負いしないで、素直な気持ちで聞けるというか。

アルバムタイトルやフランが1人で曲を書きおろした所からも察せられるが、純粋に良い曲だけを作って録音した、シンプルイズベストを地で行くようなアルバムだと思う。


Travis - A Ghost (Official Video)

 

 

 

Post Humanと題されたEPシリーズの第一弾。

歌モノやエレクトロ導入で賛否両論あった「amo」とは打って変わって、デスコアに回帰したような曲だったり、スクリームを多用した激しめの曲が多い。

個人的には「amo」が凄く良くて大傑作だったと思うんだけど、唯一欠けていた激しさという面においてこのEPが気持ちをだいぶスッキリさせてくれたなと。こういうの求めてた!的な感じだ。

…といっても以前の再現ではなくて、サウンドプロダクションにおいてのアプローチが今の方が遥かに進化していて「amo」での経験も十二分に生かされているのを感じる。

また今作の特徴の一つとして挙げられるのは豪華な客演。期待の新生YUNGBLUDから

Evanescenceのエイミー、そしてBABYMETAL等が参加している。特にBABYMETALの客演した「KingSlayer」は色々ビックリしたし、嬉しかったし、日本愛も感じて嬉しかった。またライブ見たいなぁ。

 個人的にはリンキンへの愛がヒシヒシと感じるTeardropsで泣きました。


Bring Me The Horizon - Teardrops (Official Video)

 

 

Hand Me Down

Hand Me Down

  • アーティスト:Kate Rusby
  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: CD
 

イギリスのフォークシンガーKate Rusbyによるカバーアルバム。

2001年に彼女が出した「Little Lights」というアルバムに収録された「Who Will Sing Me Lullabies?」が凄く好きで。ただ彼女の情報を得るうえで日本語で解説してるサイトとか全然なくて(サブスク解禁も中途半端だったし)、それっきりだったんですけど

今作にはColdplayThe Cure、The Bangles、James Taylorといったなかなか自分好みの選曲していまして、なおかつサブスクでも配信!こりゃ聞くっきゃない!と。

そりゃもう期待以上でした。アコギ中心にして削ぎ落されたサウンドと穏やかでスーッと心に染み入るような声、ただただその優しい世界に浸っていたいと思わせるアルバムでした。


Manic Monday - OFFICIAL (HOMEMADE DUE TO COVID) VIDEO!!

 

 

仮定形に関する注釈

仮定形に関する注釈

  • アーティスト:THE 1975
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: CD
 

The 1975による最新作。ド直球邦題をつけてくるセンス嫌いじゃないです。 

22曲、1時間半という超大作。ジャンルもバラバッラ。言ってしまえば正直アルバムとして散漫だと思います。前作の方が完成度は高い。あと1時間半はなげぇ。ダレる。

でもねぇ。やっぱり好きなんですよね。

やっぱり1曲1曲が馬鹿みたいにポップで強度が段違い。

どんだけ文句言ったって「Me&You Together Song」「If You're Too Shy (Let Me Know)」みたいなポップセンスの塊みたいな曲出されたらこっちも黙るしかないもん。 

んで最後に「Guys」みたいな感涙必死の曲置かれたらもう泣くしかない。いろいろズルい。


The 1975 - If You’re Too Shy (Let Me Know)

 

 

 

ザ・ニュー・アブノーマル (通常盤)

ザ・ニュー・アブノーマル (通常盤)

 

「Is This It」は聞きましたけど、実は彼らを今までちゃんと聞いたこと無くて。

むしろアクモンとかリバティーンズとかを愛聴してたんですよね。聞かなかった理由は単純で洋楽を聞くようになってからこれが初めての新作だからってだけなんすけど。

イメージだともっとシンプルなロックンロールだったんですけど(「Bad Decisions」とかああいう感じ)、いざ聞いてみるとシンセの音が結構強くてなおかつ音の広がり方が凄い。映画音楽的というか。アンセムがどうこうって感じじゃなくてアルバム単体としての作品の完成度が高い気がする。アクモン新作はちょっと渋くなりすぎた感があったので現状こちらの方が好きかもしれん。


The Strokes - Bad Decisions (Official Video)

 

 

The Slow Rush

The Slow Rush

 

初インパラです。

ケヴィンパーカーがマイケルジャクソンをフェイバリットに挙げており、「Stranger In Moscow」をカバーしてたりする。マイケル好きとしてはこういう面でまずTame Impalaに興味を持ったりしたわけなんですけど、

今作は凄くマイケル魂が強い気がするんですよね。前よりも歌モノとしての色が強いっていうのもありますけど「Lost In Yesterday」のベースのフレーズとか「Bad」の頃あたりのマイケルっぽくないっすか???マイケルっていうかモータウン的というべきか?

サイケデリックではあるけど、R&Bへのリスペクトみたいなものをヒシヒシと感じる踊れるロックだなぁと個人的は思いました。


Tame Impala - Lost in Yesterday (Official Video)

 

 

 

 

Threesome Vol.1

Threesome Vol.1

 

 90年代にアルバム2枚を残して解散したパワーポップバンドJellyfish。そのJellyfishのメンバー3人が再集結したバンドThe Lickerish Quartetのデビュー作。

Jellyfishの創設者でメインライターの一人だったロジャーマニングが参加しているだけあって、一筋縄ではいかない捻くれパワーポップス具合が最高だ。メロディ展開なんかに仄かにJellyfishみを感じられるのが良いし、なによりパワーポップ書かせたらこの人やっぱ天才だなぁ…。

Jellyfishのもう1人のメインライターでフロントマンだったアンディは「興味ない」らしくて合流は絶望的なのが残念でならない。

 

 


The Lickerish Quartet "Lighthouse Spaceship"

 

 

 

 

CWF2

CWF2

 

 TOTOのジョセフウィリアムズ、元Chicagoのビルチャップリン、ピーターフリーステットからなるAORスーパーグループ。

なんと「Love In The World」にはマイケルマクドナルドが参加しており、AORファンは感涙もの。

サウンドTOTOミーツChicagoといった感じ。まぁジョセフがTOTO忙しくてあんまり歌ってないのが残念っちゃ残念ですけど、

最近のTOTOには無い80年代のあの頃のAORを今作で十二分に感じられたので満足です。


Bill Champlin Joseph Williams Peter Friestedt feat. Lars Säfsund - Runaway Dancer (Official Video)

 

 

 

BBHF1 - 南下する青年- 初回盤

BBHF1 - 南下する青年- 初回盤

  • アーティスト:BBHF
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: CD
 

Galileo Galileiのメンバーから構成されたバンドBBHFの2ndアルバム。

明確なテーマをもって作られた2枚組17曲の超大作。

今作に関してはいろんな評論も感想も出ているので、それに及ぶような考察は自分にはさっぱりできる気がしない…(苦笑)

まぁそういう小難しいことは他にお任せして、BBHFになってからご無沙汰だった(そして抑えておくには勿体なさ過ぎた)彼らのポップセンスが遺憾なく発揮されているのが今作の良かった点。

あと改めて感じたんだけど、BBHFは洋楽的な(インディロック的な)要素を感じる部分も多いけど、あくまで邦楽なんだよなぁと。

洋楽になっちゃうんじゃなくて、ああいうのをきちんと自身のフィールドに持ち込んで邦楽に昇華しているのが個人的に好きな部分であって、この部分は年々進化していってると思うもん。

さらに今作でスタジアムロックのようなサウンドのスケール感も手に入れて、もはやいうこと無し状態。

文句なしの大傑作です。


BBHF『流氷』Session

 

 

 

サウンドトラックと題されたミスチルの新作は明らかに今までのアルバムとは異なる色を持つものだった。

海外レコーディングのおかげがサウンドがいつもより抜けが良く、スッキリしてる。コバタケ離れしてからだいぶロックバンド感が復活してきている感じがするのは間違いではないだろう。

そして何より今作最大の特徴は…シングル的な曲が無いこと。ポップでキャッチーな曲をシングルで出してヒットチャート第一線で戦ってきたミスチルが!?嘘でしょ!?

って思った。

でも今回はこれで良かったと思う。作風が明らかに終末や死を明確に意識しており、節々に老いを感じられる。それにより自覚的になったからこその曲たちであり、

個人的にもコロナ下で日々の生活や生と死をいつも以上に身近に感じられるようになった今だからこそ響くものが多かったと思う。

明確に今までと違うモードのミスチルだったけど、このキャリアにして新しい一面を見ることになるとは思わなかった。今年最大のビックリ仰天の1枚。


Mr.Children 「Brand new planet」 from “MINE”

 

 

 

 

秋の惑星、ハートはナイトブルー。

秋の惑星、ハートはナイトブルー。

  • アーティスト:Kaede
  • 発売日: 2020/09/08
  • メディア: CD
 

アイドルグループNegiccoのメンバーKaedeによるミニアルバム。

プロデューサーにLampの染谷大陽とウワノソラの角谷博栄が参加。ちょうど個人的にLampを聞きだした頃のリリースだったのでタイムリーで今作もチェックしてみた感じだった。

Negicco自体がノーナの西寺さんやクラムボンのミトさんといった渋谷系の面々が参加していて、そういう作風なのかな~と思ってたんだけど、このソロはLampの作風がそのまんま出ていて落ち着いたシティポップといった趣き。

歌をとっても大切したプロダクションで、それを支えるコーラスとバックのサウンドも凄く穏やかで癒される音色を奏でている。美しいとか綺麗とかそういう言葉が似合いそうな、繊細で優しい20分を収めたアルバムだ。

この20分がホントにあっという間すぎてついつい「この幸せな時間が終わらないでくれ」って毎回思ってしまう。

 


Kaede(Negicco)「ジュピター」 作詞・作曲・編曲 角谷博栄(ウワノソラ)

 

 

 

 

 

肖像

肖像

  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

Youtuberみの が率いるバンド・ミノタウロスによるデビューアルバム。 

サイケでロックでブルージー、彼のルーツをこれでもかというくらい感じられるルーツ志向の強い曲が並んでいる。

それを「ガロ」とかそういう日本のサブカルチャーめいた世界観を感じさせる日本語詞で表現しており、結構独特な空気感になってるなぁ~と思う。

Youtuberの音楽ってだけで色眼鏡で見られそうだけど、かなりガチの日本語ロックに仕上がっているのでもっと多くの人に聞かれても良いと思う。

 


【MV】ミノタウロス「ひいふうみいよ」

 

「Patrick Vegee」(初回限定盤A)[CD+BD]

「Patrick Vegee」(初回限定盤A)[CD+BD]

 

 2年ぶり8枚目のアルバム。

メジャーデビューから10年ちょっとでもう8枚目ってすんごいハイペースでリリースだよな。しかもメインライターの田淵は曲提供も頻繁に行ってるし。アウトプットしまくりで大丈夫?って感じだけど、まぁ新作を聞く分には全然大丈夫そう…というかまだ脂乗ってる感じすらある。

リード曲の「世界はファンシー」がちょっとダークな空気感漂ってたから、そういう路線なのかなって思ってたけど、そんなこと無くて曲自体は相変わらずにドキャッチーなポップソングが勢ぞろい。ほんとにこの人たちのポップセンスは底知れない。


UNISON SQUARE GARDEN「世界はファンシー」MV

 

 

 

 

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

HELP EVER HURT NEVER(初回盤)(2CD)

  • アーティスト:藤井 風
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD
 

Youtubeでなんかオサレにピアノ弾いて「木綿のハンカチーフ」カバーしてるイケメンだなぁって思ってたら、気づいたらデビューしてました。

Youtube発だったのでカバーアルバムでも出すのかなって思ったらオリジナル曲で勝負してきて、これがまた良かった。曲名の字面からして「おっ?」と目を引くんだけど、ぱっと見のインパクトに負けない曲のポップセンスを感じる。

またR&Bやシティポップを感じる音楽性と岡山弁による歌唱、そしてなによりそのイケメンっぷり。ぱっと見た、聞いただけで目を引くそんな魅力もあるスター性とでもいうべきかな。そういうのが彼にはある気がする。

 


藤井風(Fujii Kaze) - “何なんw”(Nan-Nan) Official Video

 

 

 

「BURN THE SECRET」通常盤 (CD)

「BURN THE SECRET」通常盤 (CD)

  • アーティスト:WANDS
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: CD
 

新ヴォーカリスト上原大史を迎えて再始動したWANDS

聞いてもらえればそのポテンシャルが分かるけど、前任の2人のヴォーカリストに見劣りしない上原をよく見つけてきたなと本当に感心した。

アルバムはセルフカバーと新曲が半々くらいの構成だが、どちらも過去の再現ではなくて「賞味期限切れI love you」をはじめとして明確に新生WANDSの方向性を示していて、この先を期待できる仕上がり。

正直WANDSはもう終わったものだったし、このWANDSもあの頃の続きではないけども

形を変えて音楽を聞かせてくれたことにただただ感謝。


WANDS 「BURN THE SECRET」全曲紹介

 

 

 

 

 

 

PORTAS

PORTAS

  • アーティスト:中田裕二
  • 発売日: 2020/11/18
  • メディア: CD
 

 元椿屋四重奏中田裕二による10thアルバム。

コンスタントにアルバムを出しており、もう10枚目…(ちなみ今年はオリジナルアルバム2枚目)。そもそも椿屋の活動期間をソロの活動期間が上回りそうだなぁとしみじみ。

ソロでは結構歌謡曲要素強めな音楽をやってた印象なんだけど、

今作はAORっぽさを感じさせるポップ路線。シティポップさすら感じられる。そんなサウンドに彼の唯一無二のエロいヴォーカルが乗るのでもう最高としか言いようがないじゃん…。

彼の代名詞でもある退廃的で色気たっぷりのバラード系は少なめだけど、この路線もイケるじゃん!と個人的には思ってます。


中田裕二 / Yuji Nakada - ゼロ / Zero [Official Video]

 

 

 

 

 

This is 嵐 (通常盤)

This is 嵐 (通常盤)

  • アーティスト:
  • 発売日: 2020/11/03
  • メディア: CD
 

2020年で活動休止をする嵐の現状ラストアルバム。海外展開した「Turning Up」「IN THE SUMMER」「Whenever You Call」 というシングルが続いたのでそういった方向性なのかな?と思いきや、割とストレートに嵐らしいポップスを展望した作品に。

今までの嵐のアルバムにあったR&B、ソウル、ファンクの要素を今作でも感じられ、前作のような集大成とも違う「これから先も活動をしていってくれそう」な、いつも通りの嵐だ。最後に出すのがこれっていうのが嵐らしい。

 


嵐 - This is 嵐 [TV-SPOT]

 

 

 

 

 

上ミノ(しお盤) [BD付初回限定盤]

上ミノ(しお盤) [BD付初回限定盤]

  • アーティスト:鈴木みのり
  • 発売日: 2020/08/26
  • メディア: CD
 

1stアルバムがヘンテコな曲ばっかりだったので面食らってそれ以来ご無沙汰だった鈴木みのり

それが2ndアルバムでは大化け。「上ミノ」というちょっと狙ったタイトルはどうかと思ったけど、オシャレでゴージャスなポップスの数々が並んでいるではないか!!

こういう!アキシブ系ポップス!待ってました!と多分自分と同じ趣味に人は思ってると思います。

たぶん鈴木みのり本人がちょっと遊び心を入れたい~って感じなのかなって思うだけど、その要素が今作ではアクセントになってるのも良い。

まぁそりゃ僕の敬愛する北川勝利さんがサウンドプロデュース(福田正夫と共同)してんだから、外れるわけないよね。 

(音楽活動ご無沙汰の)花澤香菜難民ここに集え。

 


鈴木みのり - 2ndアルバム「上ミノ」ダイジェスト・ムービー

 

 

 

a Day

a Day

  • アーティスト:駒形友梨
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: CD
 

駒形ベイブレード友梨先輩!

こちらは3枚目のミニアルバム。前2作でオサレなポップスを展開してにわかに声優音楽ファン業界を賑わせてましたが、 

3枚目になる今作もなかなかの出来。ジャケ写から見ても分かるように明るさ、楽しさを強調したシティポップになっており、聞いてるだけで晴れやかな気持ちになれるようなそんな曲ばかり。

次回作「Night Walk」は夜をテーマにしたしっとりとした曲中心で、今作とはコンセプトをキチンと分けて作ったのも良かった。そのおかげでそれぞれの良さが強調されたと思うし。個人的には明るい気持ちになれる「a Day」の方が好きなのでこちらを選出してます。


駒形友梨 / On My Way(Short Ver.)

 

 

「せめて空を」

「せめて空を」

  • アーティスト:釘宮理恵
  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: CD
 

音楽活動してたんだ…とビックリする声優ランキング1位ですね。

というか前作が7年前ということでそりゃ知らんよと。その時まだオタクじゃなかったもん。 

釘宮病なんていう言葉が生まれるくらい彼女の声質(とツンデレ的な演技)は物凄い支持を得ていますけど、その声質を最大限に生かしたヒーリングミュージックとでもいいましょうか。そういう感じのアルバムです。

環境音楽とかそういったものを志向した優しいメロディと歌声。あえてテーマや具体性を持たない音楽にしたということらしく、身構えて聞くようなことをしなくていい安心感もある。昨今の音楽ってリスナーにもある程度の理解力を求めるものが多くなってきて、個人的ちょっと疲れてきた感があったのでこのアルバムの存在にはだいぶ救われてます。

寝ながら聞いてるとついウトウトしちゃうような安らぎが得られます。用法容量を守って聞きましょう。


釘宮理恵 「premier」Short Ver.(mini Album『せめて空を』収録)Music Video

 

 

 

Paint it, BLUE (初回生産限定盤) (特典なし)

Paint it, BLUE (初回生産限定盤) (特典なし)

  • アーティスト:雨宮天
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: CD
 

 雨宮天 3rdアルバム。

今年の2月に行われた生バンド編成でのライブを経てのアルバムということで、アルバム前半は今まで以上にバンドと共に披露することを念頭に置かれた曲が多いイメージ。リード曲「Queen no cry」がスタジアムロック調に仕上がっている。ダンサブルな「Catharsis」、自身が作詞作曲を手掛けたジャージーな「火花」などもライブ映えしそうな曲たちだ。この辺は制作陣が変わったというのと、今まで以上に自身のやりたいことを表現したからなのかなぁと思う。

一方後半は今までのらしさを突き詰めた曲と最強のポップソング「PARADOX」が控えているという隙のない編成。

現状ミュージックレイン所属の声優はアルバム3,4枚以上は出してないんだけど、ぜひその壁をぶっ壊してもっとアルバム作ってほしいぜ。


雨宮天「Queen no' cry」Music Video - YouTube EDIT ver. - (2020.9.2 Release Album 「Paint it, BLUE」)

 

 

 

 

Song of LISTENERS: side Goodbye

Song of LISTENERS: side Goodbye

 
Song of LISTENERS: side Hello

Song of LISTENERS: side Hello

 

 みんな覚えてますか?アニメ「LISTENERS」?

音楽がテーマでなおかつ、ロックの元ネタが山のように存在するアニメであんだけスタート時には盛り上がってたのに、最終話まで完走した人いるんですかね。もはや語られないアニメになってしまいましたけど、

このアニメ、音楽は良かったんですよねぇ。音楽がテーマなだけあってめっちゃ力入ってる。EDが毎回違っていて、このアルバムはそんなテーマソング集。

制作陣が高橋李依を使ってどんな音楽やりたいか、みたいなそんなアルバムですこれは。

いかにもアニソンっぽいロックもあれば、カラフルなR&Bだったりカントリーだったり、ビートロック調だったり、Oasisリスペクト満載の曲だったり…と曲ごとに明確にカラー分けされてて面白かった。EDも毎回作られたし、そういった意味では音楽は毎回楽しみだったな(しみじみ)

本編の内容は覚えてないけど。


『LISTENERS リスナーズ』第5話ノンクレジットED/「Rainy lain」ミュウ(CV.高橋李依)