もう11月、今年も大詰め。
ぼちぼち今年出た新作を振り返って聞いていきたい所ですが、
気になる新作はいっぱい出るんですね。まだ聞けてないのもいっぱい。
ワンオク10枚目のアルバム。
ロック回帰を謳った作品だったわけですが、この手の"回帰"を原点回帰と勘違いしてファンがグチグチいうのはどのアーティストもありがち。
今回のワンオクも以前のエモ系影響下ワンオクに回帰したっていうわけでも無く、
割と音が前作比でロックに寄ったっていうだけの話かなと。
サウンド自体は海外スタンダードのロックバンドみたいな音で、エドシーランなんかと並べても違和感なくするっと聞けそうなミックス。好き嫌いは別にして、もはや邦ロックとかそういうフィールドで戦ってないバンドなんだなぁと強く認識した1枚でした。
あとなんかギターがQueenのブライアンメイみたいな音してる。
Weezer今年3枚目のEP。
今回のテーマは秋、っていうわけなんだけどなんか不穏なジャケ。
なんだなんだハロウィンか?って思ったけど、確かのその気はちょっとある。
あとキラキラしたシンセとダンスビートで踊れる感じ。良いぞ。
そして何よりパワーポップ!!
今年出たEP3枚の中では一番パワーポップしてる。ピンカートンの頃みたいなピロピロシンセも良いし、あぁWeezerはやっぱりパワーポップやってる時が一番輝いてるよ…。
藤井隆、5年ぶり5枚目のアルバム。
相変わらずメロウで最高のダンスミュージックを歌ってくれてて最高の一言。
提供陣が素晴らしいのは毎度のことなんだけど、それだけじゃなくて、自己プロデュース力があってこそのこのアルバムとしての完成度なんだろうなと思うとやはり藤井隆の才能は凄いなと思う。
「アイリーン」でちょっとシティポップ的サウンドを覗かせてるのも好印象、ってこれカバーなんだね知らんかった。
先日Galileo Galileiの再結成を発表した尾崎雄貴によるソロプロジェクトwarbearの2ndアルバム。
BBHFとwarbearの方向性の違いは今作でハッキリしたと思ってた。
warbearの方がより内省的というかよりパーソナル作風で、ポップスへの愛っていうのも素直に出てる感じがする。音もスタジオ内で完結するような感じの作りだし。
…と思ってたんだけど、GG復活でBBHFもwarbearもやるって言いだして、もう分からんくなった(笑)
warbearがよりGGの後継的な方向性になってくのかな、って今作で思ったんだけど、そういうわけでも無いみたい。
でもGG復活は嬉しいよねマジで。
Charlie Puth 4年ぶりの3rdアルバム。
前作は彼なりにR&Bへの愛を存分に発揮したポップスの大名盤だと思ってるんだけど、
今作はちょっと方向性を変えてよりメロディを重視したポップス的作風。
どの曲もシングルみたいな強度で、どれをシングルで出しても違和感ないくらいにメロディがどれもこれもキャッチーでポップ。
まぁ正直、前作の路線の続きは聞きたかったけど、ポップス好きとしてはこのメロディの良さには抗えなかったよ…。最高。
一方、タイトルや歌詞から察しがつくように物凄くパーソナルな内容。ほとんど誰かとの別れを歌ってたり、未練を歌っててそう意味ではキャッチーとはかけ離れた内省的な内容ともいえる。
The 1975 前作から2年ぶりの5thアルバム。
あぁああああああ…サマソニ行けなかったよぉ…。
俺のそんな傷を抉ってくるようにこんなキラキラした名盤を出してくるなんて…辛い。
The 1975なのにアルバムが1時間満たないなんて…なんて驚きもあるし、
なんかThe 80'sみたいなアレンジだったり、シューゲイザーみたいな曲もあったりして、アルバム5枚目だけどまだまだバンドとしての色んな面を見せてくれる彼ら。
個人的な話だけど
1stアルバム発売時に知って、バンドがどんどんビックになっている様をリアルタイムで見ることが出来た数少ないバンドなので、こうやって現在進行形で名盤出しまくってるのはホントに嬉しいし、今後もあんまり経験できない体験だろうなぁと思う。
(リアルタイムでOasis全盛期を追ってた人とかと同じ感覚だと思う)
まさかのレッチリ、今年2枚目のアルバム。
アルバムに曲を詰め込まないと死ぬ病気にかかってるレッチリは今作も余裕の1時間越え。レッチリのアルバムはだいたい長いの法則は今回も継続。
正直ジョン復帰で「前に戻った」感はあるけど、あんまり音楽的発展は今のとこ聞けないかなぁ~って感じで今作もそんな感じ。
物凄く良い!ってわけじゃないけど、悪くもない。
ただ、ジョンがいないと生まれないケミストリーがあるっていうのも前作でも今作でもやっぱり感じるもので、なんとも複雑な気持ち。
まだジョシュを切ったことをちょっと根に持ってるファンからでした。