今日は実写版「ぐらんぶる」を見に行きました。
元々は5月29日公開予定でしたが、コロナ影響で8月7日公開に延期になっておりました。
私個人としましても映画館で映画を見たのは「屍人荘の殺人」以来、だいたい9カ月ぶり。なかなかのお久しぶりさんです。
当初は今年「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」で映画館デビューする予定でしたが、こちらは11月に延期&来年の夏への延期情報も出ている状況…。
すっかり映画館が足が遠のいてしまってました。
原作は「good!アフタヌーン」に連載中の「ぐらんぶる」。
2018年にはアニメ化も果たしていた人気作です。
個人的には原作5巻出た辺りからのファンで、毎回ひぃひぃ言いながら笑わせてもらってます。
実写化のニュースの際には「おいおい大丈夫か」と思いましたが、
公式サイトに寄せられたキャスト、監督、原作者のコメントがなかなか可笑しく、これは期待できるのでは!?…と密かに楽しみにしてました。
『ぐらんぶる』本予告(主題歌:sumika「絶叫セレナーデ」)
そんなこんなで見に行った実写版ぐらんぶる。
感想から言うと割と良かったです。実写化ってそのニュースだけで叩かれる傾向が強いですけど、見れば悪くないっていうケースが多いと思います。
まず良いところから行きましょうか。
①振り切れっぷりが最高
ほぼほぼ服着てないです。冒頭30分くらいは主人公2人(伊織、耕平)はずーーーっとパンツオンリー。これは誇張でも過剰アレンジでもなんでもなくて原作準拠。
仮面ライダー俳優とスーパー戦隊俳優にここまでやらせるなんて…。
こんなに肌色の多い映画、日本ですら各方面から性的搾取だとか苦情がきそうだし、海外なんかだとガチ炎上しそうだけど、
それにも臆さない制作陣に振り切れっぷりに意気を感じます。
あとPaBの連中のキャストはマンガのまんま過ぎて笑っちゃった。
飲酒シーンはぶっちゃけ原作やアニメより酷くて(褒め言葉)、バカやってんなぁ~~~~感が最高に出てて、最高でした(語彙力)。
主役の2人もビジュアルこそは似せてないけど、「あぁこいつら伊織と耕平だわ笑」と素直に受け入れられる熱演っぷりでGood。
②ダイビングシーンが良い
これは文面以上でも以下でもないんですけど、ダイビングシーンがちゃんと「ダイビングしたくなる」気持ちにさせてくれます。この辺も原作ぐらんぶるのバカ騒ぎもダイビングもちゃんとやる精神がヒシヒシと感じられます。
③原作の良いシーンもそのまま
みんなが思う原作の名シーンってなんだろ?
色々あると思うけど、個人的にはミスコンのエピソードがダントツですね。
多少形は違いましたけど、きちんと伊織と耕平の良い奴っぷりとスカっと感は感じられたので満足です。
あと小ネタ的ではありますけど、ダイビングスーツ購入のエピソードで耕平がエヴァモデルのスーツで興奮してるっていう下りがあるんですけど、そこがエヴァじゃなくてダリフラに変わってたのはクスっと来ました。
ざっとこんな感じ。
次に微妙だった点いきましょう。
①女性陣が微妙…
ホント申し訳ないですけど、女性陣のキャスティングは男性陣に比べるとかなり微妙。
単純にビジュアル的な面もあるけど、千紗役の与田祐希ちゃんが申し訳ないけど演技がダメでした。
実写映画とはいえ何も原作に寄せる必要が無かったら寄せなくてもいいとは思ってますけど、いかんせん男性陣がなかなかの仕上がりっぷりだったのでそれに比べると…。
原作の基本的にツーーンとしててダイビングのことになると喜怒哀楽を全面に出すみたいな千紗がただただ優しいキャラになってしまっていて、
"千紗のセリフを喋ってる千紗じゃない人"みたいな感じになってしまってたのが残念でした。
といっても与田ちゃん、まだ片手で数えられるくらいしかドラマ映画出演内みたいなんですよね。本人はダイビングの資格も持っているみたいで、そういった意味ではインストラクターである千紗は適役ではあったんですけど…う~~ん何とも。
あとケバ子。全ー然地味じゃないし、顔面偏差値高すぎて可愛すぎる。水着のシーンで恥ずかしがってたカットがあったけど、あんなスタイル抜群なのにそれはちょっと…嫌味か?ってなった(笑)
②過剰な冒頭シーン
前述で主役2人の脱ぎっぷりへの称賛しましたけど、冒頭のオリジナル展開は微妙でした。脱ぎっぷりは素晴らしいけど、謎のタイムリープ設定に特に必要性も感じない映画パロ、そしてそれが特に説明もなく繰り返される地獄。
そしてようやく次のシーンに行ったかと思えばそれまでのシーンの説明は特になく、そのまま進んでいってしまいます。
うーーーん、正直冒頭のシーンはまるまる要らなかったなぁ。
③アレンジ
これは賛否両論でしょうけど、原作ネタの使い方ですね。あとの物語に尾を引かないコメディ的で差しこまれる使い方が多かった。
原作のネタを最初から最後まで突っ込むのは出来ないので、そんな中で各々のキャラを立たせる為にこういう演出になったんだと思います。個人的には良かったシーンもあったし、それ必要だった?というシーンも。半々くらいですかね。
映画『ぐらんぶる』本編クリップ~ジェスチャー大喜利 2020年8月7日(金)公開
個人的な感想としてはこんな感じです。
良いとこ半分、悪いとこ半分といった感じで
女性陣のキャスティングに思うところが多かったかな。個人的には。
ただ酒飲んでバカ騒ぎしてるシーンは予想以上にバカやってて最高だったし、
ぐらんぶるの核はちゃんと映像になっていたので僕は満足っす!って感じ。
そして自粛&自粛の夏をお過ごしの学生の方々には
来るはずだった楽しい夏の追体験が出来る映画だと思います。
オジサン的にはもう来ない青春のノスタルジーを感じて泣きたくなりました、ちょっとだけ。