Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

レッチリの新作が6年ぶりだって…?

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ジョン・フルシアンテが脱退してから

10年間レッチリを支え続けていたジョシュ・クリングホッファーが脱退したのが2020年。

 

そこからさらに2年の時を経て、ついに発売が発表されたのがジョンの二度目の復帰作になるアルバム「Unlimited Love」だ。

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前作「The Getaway」から実に6年ぶりとなる新作。

プロデューサーには「Blood Sugar Sex Majik」以来30年以上ともに作品を作ってきたリック・ルービンが復帰している。

 

彼らをサマソニで見たのが2019年で2年ちょっと前なので、そんなに前だったのか…といった感覚だ。

思い返してみれば「The Getaway」は大学在学中に最寄りにTSUTAYAに寄って買っていって講義中にブックレットを読んでいた思い出があるから、

そう考えると結構昔なんだなぁと腑に落ちた。

 

そんな新作「Unlimited Love」から先行シングルである「Black Summer」が公開された。


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ジョンの歌うような枯れていてなおかつメロディアスなギターが聞こえただけで、"あの頃"に戻った感覚がある。

リックルービンが戻ってきたこともあって、音色はみんなが待ち望んでいたレッチリって感じ。

 

前2作でジョシュがレッチリを変える持ち込んでくれた要素は

すっかりジョンとリックルービンが戻ってきたことによって塗り替えられてしまった感じはかなり寂しい…。

 

個人的に前々作「I'm With You」はさほど響かなかったんだけど、

デンジャーマウスを新たにプロデュースに迎えた「The Getaway」は明らかに今までのレッチリとは音色が違っていて、ジョン1度目の復帰作「Californication」並みの充実作だと思っていたので

ジョシュ脱退&ジョン復帰は結構複雑な気持ちを抱いていたんですよね。

生でレッチリを見たのもジョシュがいた頃だったし、そのパフォーマンスに圧倒されまくったっていうのも大きいかもしれない。

 

正直今回の「Black Summer」にその複雑な気持ちを塗り替えてくれるほどのものは感じなかったんすけど、そんでも期待は大いにしてます。

 

アルバムに曲詰め込み過ぎ症候群は変わってないんすけど(17曲70分超え)、

10年間支えたジョシュを切ってまでジョンを復帰させたわけなんだから

こっちをぶっ飛ばしてくれるような強烈な作品をぜひ。

 

2021年ゲームプレイ記

 

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去年こんなの書いてたのでそれに倣って

2021年のゲームプレイ記を綴っていこうと思います。

 

 

去年はSwitchなんて持ってねーよ、時代は3DSとDSだ!って言ってたんですけど…

買っちゃいましたSwitch。

 

家庭用ゲーム機を買うのってWii以来なのでどんなもんなのか、おっかなびっくりしながら弄ってたんですけど、設定が超簡単で拍子抜け。

あっさりゲームスタートできまして、技術の進歩を感じました。

 

最初に言うと2021年はSwitchでしかゲームしてないっす。

画面デカいし、画質は良いし、簡単にテレビに接続できるし、良いことしか無くて去年大活躍した3DSとDSは部屋の隅で埃かぶって寂しそうにしてます…。

 

 

さて本題。2021年のゲームプレイ記です。

 

まず初めは「ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」。

発売前から主人公であるライザのムチムチすぎる太ももが話題をさらっていて、自分も恥ずかしながらそれで知った口なんですが、

普通に良質なRPGとして楽しかったです。ドラクエ的な世界を股にかけるRPGではなくて、

舞台となっている小さな島で、自分の手の届く範囲での謎だったり、秘密を解き明かしていくタイプのもので、

ストーリーも恋愛的&人間関係ドロドロ皆無。

大人になる手前の子供の冒険って感じがして爽やかで健康的。

なんかここまで気持ちいいやり心地のゲームは久々だなぁ。

リアルタイム性の戦闘は前から苦手で慣れるまでだいぶかかった記憶。

 

 

 

お次、「ライザのアトリエ2~失われた伝承と秘密の妖精」。

ライザ1の数年後を描いた続編。

舞台を小さな島から都市に移してはいるものの、

ライザ1の爽やかさはそのままに、大人に一歩足を踏み入れたことから生まれる成長と別れ、それを踏まえたほろ苦さもあるストーリーになっているのが良かった。

ゲームシステム的にもライザ1のブラッシュアップしてる感じで、

リアルタイム性の戦闘もちょっと仕様変更はあったけど、こっちのほうがやりやすかったかな?

あとライザの太ももがさらにアレになってた。

 

 

お次、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS」。

既に3DS版はやってたんだけど、セールで安くなっていたので衝動買い。

感想としては正直ほぼ別ゲームなんじゃね?ってくらいの違いが感覚としてあった。

リアル等身なのは当たり前として、イベントシーンはほぼフルヴォイスでなおかつアニメーション並みにヌルヌルキャラも動く。

ドラクエ8もリアル等身だったけど、あそこからの進化っぷりが凄い。これだけでちょっと感動したし、買った意味はあった。

セーニャ(CV.雨宮天)が「また私を見つけ出してくれますか?」は破壊力凄い。

 

 

 

お次、「ブレイブリーデフォルト」。

ファイナルファンタジーから派生して3DSで展開されていた「ブレイブリーデフォルト」シリーズ最新作。

Ⅱといってもシリーズ再始動的な意味合いが強くて、元祖「ブレイブリーデフォルト」のリメイク的な意味合いも強い。

もうね…こういうザ・RPGみたいなのに弱いですよ…。シンプルイズベスト。

ジョブ制度なんかドラクエでもFFでもやられまくって目新しさなんて無いけど、どれを選べば今後有利になれるのかいちいち検証しながらやったりして…そういうのが良いんだよ。

前作「ブレイブリーセカンド」が悪ふざけしすぎたせいでちょっとお堅くまとまってしまった感もあるけど、だからこそ王道のRPGを再興する!みたいな原点回帰的な作品になって結果オーライな感じはする。

剣と魔法のRPGっていうんですか?RPGも色々進化したけど、本当こういうので良いんですよ!って個人的には言いたい。

 

 

 

お次、「ポケットモンスター シャイニングパール」。

僕はルビーサファイア直撃世代なのでダイヤモンドパールはそこまで馴染みが無かったりする(プラチナは辛うじてやってたけど)ので

思い出補正的な感覚があんまり働かない。んだけど、まぁこんなもんだっけ?的な感じで割と楽しめた。

が、思い出補正はやっぱり強いもんでオメガルビー初めてやった時のような感動は

今回は得られなかった。

 

 

 

とこんな感じですね。

ゲームのプレイ本数がめっちゃ減ってますが、割と1個1個にプレイ時間が結構かかってるのでプレイ総時間的にはあんまり変わらないと思います。

個人的にはやっぱり「ブレイブリーデフォルトⅡ」が今年はベストでしたかね。めっちゃ楽しかった。

 

 

おまけ

積みゲー

・オクトパストラベラー(Switch)

ソフィーのアトリエ DX (Switch)

フィリスのアトリエ DX (Switch)

・リディ―&スルーのアトリエ DX (Switch)

ファイナルファンタジー3 (DS)

ゴーストトリック (DS)

綾波育成計画DS with アスカ補完計画 (DS)

シンフォニックレイン(PC)

 

シンフォニックレイン‥‥そろそろやりたいね…岡崎律子さんサブスク解禁したし(積み2年目)

 

 

 

 

2021年年間ベストソング part 2

不思議 / 星野源


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星野源 12枚目のシングル。「恋」「アイデア」などのヒットですっかりJ-POPポップシンガーとしての認識が強まった気がしてたんだけど

この曲で「そういやもともとこの人はR&B、ブラックミュージックの人だったよなぁ…」って思いだした。

70,80'sのR&Bへのリスペクトを感じる甘いメロディとピュアな愛を歌う歌詞がマッチしていて非常にキュンとするんですけど、

シンセやスネア、クラップなんかのリズムマシーンの淡々としたサウンドがクールな雰囲気を纏っており、これが必要以上に愛を熱く表現し過ぎてないというか…

内に秘めたピュアさをより強く表してるように感じられて好き。

 

magical mode / 花澤香菜


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約3年ぶりとなる花澤香菜の新曲。最初は中国語ver.のみリリースされ、そののち日本語ver.もリリースされた。

恋愛サーキュレーション」の神前暁を迎えたポップで可愛いディスコチックなダンスナンバーに仕上がっている。

まぁ…「恋愛サーキュレーション」っぽい曲を!っていうオファーあったんだろうなぁ~っていう感じるんだけど(ちょっとラップっぽい歌い方とかあからさまに意識したフレーズとか)

そういう裏事情を差し置いても、”ポップで可愛い”を花澤香菜に歌わせるのが一番いいって言うのが分かってて最高。こういうのを求めたたんだよ!!ありがとう神前さん。

北川勝利さんが書いた新曲「Moonlight Magic」もその辺よく分かってて最高だった。

 

 

Leave The Door Open / Slik Sonic


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Bruno MarsとAnderson Paak.によるユニット、Slik Sonicのデビューシングル。

70'sソウルへの愛を余すことなく表現したラブバラード。

聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい甘い。なんでこの人はこんな甘いフレーズとメロディと歌詞を考え突くんだろうか…。

その一方で「Smokin Out The Window」みたいな情けない男の歌なんかも歌ってたりするし、この落差がめっちゃ面白い。

 


Trouble's Coming / Royal Blood


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ベースとドラムだけの2ピースバンド・Royal Bloodの3枚目のアルバムからの1stシングル。

相変わらず2ピースとは思えないヘヴィネスだが、今回は2人の爆発力というよりかはそこに踊れるグルーヴが導入して、バンドとしての新境地を開拓したっていう感覚が強いかな。中でもこの曲が1番好き。

ハードロックで踊れるっていうのはフーファイも同時期にやってたし、珍しいことではないんだけど2ピースのRoyal Bloodがそれをやるって言うのが面白いと思うし、結構様になってるのもなお面白い。

 

 


ピンキーフック / 麻倉もも


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渡辺翔提供のもちょファンク。

個人的にはもちょの曲の中でこれが最高傑作なんじゃないかな?って思ってるんですがどうでしょうか。

自然と体を揺らしたくなる跳ねるビートに一発で耳を掴むキャッチーなメロ。もちょにしか出せない可愛さ満載の歌い方。ラストにダメ押しとばかり展開するCメロまで完璧。

正直こういう曲はナンス向けだと思ったんだけど、これをもちょに提供する神采配。渡辺翔マジで凄いと思う。

トラセの中だとナンスが音楽ファンから評価が高い印象なんだけど(事実、クリエイターからもそういった声が多い)、この曲でももちょへの見方もだいぶ変わった気がする。

 

 

 

一途 / King Gnu


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劇場版「呪術廻戦0」主題歌。

初期アクモン譲りのガレージロックにスリリングさを足したようなロックナンバー。リズム隊の暴れっぷりも凄いし、ヴォーカル2人の掛け合いも迫力があるんだけど、

何とも言ってもこの曲はメロディ。

全部のメロディがサビなんじゃないか!?というくらいの勢いとキャッチーが同居するとんでもない曲だ。それでいてタイアップ先へも限りなく寄せた歌詞も載せていたりするもんだからビックリする。

 

 

ZITTI E BUONI / Maneskin


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イタリアからすい星のごとく現れたロックバンドManeskin。

ゴリゴリのハードロック的なリフとグラムロックみたいな風貌と衣装のメンバー。そしてイタリア語でラップ調に歌詞を載せて歌う。これが2021年世界で大ヒットしたんだよね。

聞いてみると、ロックの王道っぽいサウンドながらも現代的なポップス感覚も十分に持っているなぁ~って思うし、ただの昔のロックの模倣ではないなと。こりゃ売れるわと納得。

 

 

大好物 / スピッツ


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最初聞いた時から気に入ってた。サビのメロと歌詞が凄くほんわかする。

 

2021年年間ベストソング part1

 

寂恋 / Little Parade


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2018年まで活動したバンド・Aqua Timezのヴォーカル太志によるソロプロジェクト「Little Parade」。今年発売のミニアルバム「止まらない風ぐるま」からの1曲。

Aqua Timezはそのイメージとは裏腹に恋愛を歌った曲って本当に数えるくらいしかなくて、失恋ソングも珍しい。この「寂恋」はその珍しい失恋ソング…なんだけど、

Aqua Timezファンからするとバンドへの惜別を歌った曲にしか聞こえなくて。

泣けるというか色々な感情が込み上げてきて溢れて止まらない。

バンド末期はあんまりいい雰囲気じゃないのが表面化してたし、だからこそ最後の年は楽しそうに活動してたんだろうけどそういったこと諸々を踏まえて聞くともう…。

太志が今まで書いてきた曲の中で1番心を揺さぶられたのはこの曲かもしれない。

 

 

 

Butter / BTS

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韓国初のボーイズグループ…だが今や世界のボーイズグループになった感すらあるBTS

この曲は「Dynamite」に続く2曲目の英語曲となっている。

「Dynamite」がそうだったようにこの曲も80's風味のポップで明るいダンスチューン。そう、これは完全に自分が好きなやつだ。

「Dynamite」が大ヒットしたから同じ路線で?って思った人はいるかもしれないけど、

よりグルーヴィーなサウンドでなおかつ軽やかなメロディになってる「Butter」のほうが好きだし、3分満たない短さでスパッと駆け抜けていくのが好印象だ。

しかし、その内情は目まぐるしいヴォーカル分けとラップパート、繰り返されるサビという凄い情報量で曲の時間が3分未満とは到底思えない満足感がある。もちろんパフォーマンスとしての魅せ方も凄く魅力的だなぁ…とMVやらライブ見てて思ったし、こりゃ世界でも売れますわと納得した次第です。

 

余談だけど、グッときたポイントが冒頭のドラムなんかは完全にMichael Jacksonの「Billie Jean」で、そのほかにも彼へのリスペクトが歌詞の随所に感じられるだったりする。

 

 

 

That’s All Right! / 夏川椎菜

 

 

声優・夏川椎菜の5枚目シングル「クラクリトルプライド」C/W。

怒っていた前作「アンチテーゼ」に対して「クラクリトルプライド」はMV含めて楽しい雰囲気が強いんだけど、どっちかというと楽しい雰囲気はこの曲の方が担っていたかな?ライブでの「ヨーソロー!」的な簡単な振りも楽しげ。

黒髪時代の彼女はこういう肩の力が抜けた感じのポップソングが多くて、この曲はその頃の感じをちょっと彷彿とさせます。一方でサウンドが結構ゴチャゴチャしてて、ボカロ世代の彼女の音楽的なバックグラウンドが反映されてんのかなァ的な。

 

 

Making A Fire / Foo Fighters


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アメリカのロックバンド・Foo Fighters10枚目のアルバム「Medicine At Midnight」のオープニングを飾る曲。

このアルバムがダンスミュージックを取り入れていることからなのか、

十八番のハードロックというよりかはディスコチックな空気もあってか

"踊れるパワーポップ"的なアプローチで、いつもよりグルーヴィーな横ノリの感じが反映されてる気がする。「NaNaNa~♪」を繰り返すバックコーラスもこれからアルバムが幕開けであることを祝福してくれているような感じで、とにかく楽しくて踊りたくなるような曲だ。

 

 

One Last Kiss / 宇多田ヒカル


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アニメ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌。

まず思ったのが、音の作りが今の日本でのヒットシーンと全然違う(良し悪しは置いておいて)なぁ~ということ。

音一つ一つの配置が凄く立体的で空間的というか…

語彙力があれなのであんまりいい言葉で出てこないけど、この曲だとヴォーカルも1つの楽器的な役割で、リズムが最も重要視されて作られてるのかなぁと思った。

(でも歌詞やヴォーカルを軽視してるわけでは無くて冒頭の歌詞のパンチラインっぷりとか、リズムメインでそこまで歌うメロではないのにここまで情緒揺さぶりをかけるように歌えるのが途轍もなく凄い点でもある)

 

正直あんまり聞くタイプ曲では無いけど、ものすごく心地が良いリズムで多幸感を感じる。

旧劇のラストを飾った「甘き死来たれ」も多幸感はあったけど、あれとは毛色の違う喪失もありつつも前向きな感じ。エヴァの幕引きにこれ以上ないくらいピッタリな曲だと思った。

 

 

 

I Need Some of That / Weezer 


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今年2枚目もオリジナルアルバムをリリースしたWeezer。この曲はLAメタル、ハードロックへの愛を示した「Van Weezer」からの1曲。

といってもアルバム全体がザ・メタルみたいに速弾きしてるわけでもなく、割とWeezer節全開のパワーポップ曲が多くて、そういうのが聞きたいファンからする大歓迎な1枚だったりした。

中でもこの曲が1番望んでたスカッとするパワーポップ調の曲かな。

もともとはヴォーカルのリヴァースのセカンドプロジェクト「スコット&リバース」で

「風吹けば」として日本語歌唱&J-POPとして披露されたモノが原曲だったりするんですけど、

この曲の持つ強烈なキャッチーさはリヴァースのソロ由来だからなのかなと思ったりしました。

 

 

 

2021年 年間ベストアルバム~邦楽

 

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stella

stella

  • ロッカンミュージック
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声優・駒形友梨の1stアルバム。今までシングル1枚とミニアルバム4枚をリリースしていたが、フルアルバムは今作が初。

シングル、ミニアルバムからそれぞれリード曲が選曲されていることから分かるように、今までの駒形友梨の集大成といった趣きの内容。

生演奏を主体としたグルーヴィーなシティポップ、R&Bから爽やかに駆け抜けていくポップロックまで充実の内容で今までのソロ活動が好きだった人なら間違いない1枚。

個人的にはイメージを裏切るエモーショナルなバラッド「孤悲」が予想外でグッと来た。彼女の歌唱力っていう部分の強さが1番出てる曲だと思う。


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25年間続いたエヴァンゲリオンシリーズの最後を飾る「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のサウンドトラック。

担当したのはシリーズ当初から音楽を担当してきた鷺巣詩郎

サントラの中でも旧劇エヴァのサントラは愛聴盤だったんだけど、新劇の方はリメイク曲も多くあんまり聞いて無くて、基本スルーだったんだけど

劇場で生で劇伴を聞いてから「なんだこの音は…」と今まで新劇の劇伴を軽視してたのを後悔した記憶がある。

今までエヴァで使われた象徴的なあのフレーズを大胆にぶち込んだアレンジだったり、

衝撃的なインダストリアルなサウンドメイクで戦闘シーンを彩ったあの曲だったり、

旧劇未使用曲をリメイクするという胸熱展開があったりとトピックはいっぱい。

この曲を聞くだけでTVシリーズも新劇も…エヴァンゲリオンの様々な場面が脳裏に浮かんでくる…そんな作品。


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2021年に公開されたアニメ映画「ARIA The CREPUSCOLO」「ARIA Tge BENEDIZIONE」のサウンドトラック。

担当したのはシリーズ開始から「ARIA」を手掛けてきたChoro Club妹尾武

ブラジルの伝統音楽ショーロを土台にしたヒーリングミュージックを「ARIA」に提供し続けてきてくれたが、今作も穏やかで優しい癒しの音で「ARIA」の世界を彩ってくれている。

シンエヴァもそうだったけど、以前までのシリーズの曲がちょっとだけ

顔を出してくれるのってなんだか胸がグッときちゃうんだよね…。変わるのも素敵だけど変わらないことの素敵さも今回のサントラを聞いて感じた。


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green diary [初回限定盤] [CD + Blu-ray]

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  • アーティスト:中島愛
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声優・中島愛 5thアルバム。10周年を迎えてのカバーアルバムとベストアルバムを経てのフルアルバムとなった。

しっとりとした大人っぽい歌唱とコーラスワーク、そして無邪気で子供っぽい&キュートさが同居するような二つの側面をもった作品。

特に「メロンソーダ・フロート」の煌びやかなまでに眩い雰囲気と相反する傷心→前向きさの歌詞が良い。それを可愛らしいに昇華できるサウンドメイクと歌唱も見事。


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声優・豊崎愛生、5年ぶり4枚目のアルバム。

音楽活動自体が18年のカバーアルバム以来なので久々感。

今までアルバム名に含まれていた「love」が初めて外れた作品になったが、落ち着いたフォーク&ポップを基調とした実に豊崎愛生らしいアルバム。

前作から感じていた落ち着いたヴォーカルの雰囲気が今作でより洗練された気がする。

一方、開放的なEDMチックなダンサブルナンバーもあったりして、ただただおとなしくなっただけではなくてポップなイメージも強く残してアルバムを聞き終えられる。

そのせいか聞いた後に残る感覚が”楽しかった~”になるのは凄く良いなぁと思った。こういうご時世だからこそより強く感じたのかもしれない。

 


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2012年に結成された音楽グループ。

エレクトロニクス、ポストクラシカルを展望する音楽性で数多くのアニメ作品への楽曲提供経験もある。

以前にアニメ「ゴブリンスレイヤー」を見てて彼らの曲が起用されてたんだけど、その時は気にも留めずスルーしており、Spotifyのおススメで思いがけない再会を果たしたのがこのアルバムだった。

このアルバム自体、韓国初の人気ゲーム「Library Of Ruina」に起用された曲とインスパイア曲で構成された作品だそう。

個人的にはそういった背景は知らずに聞いたんだけど、クラシカルな要素やジャージーな演奏に加えて、SFファンタジーRPGで流れていそうな雰囲気が凄く気に入った。アルバム全体を支配するこのどうしようもない異国感が中二病心を絶妙にくすぐって、気持ちを童心に帰らせてくれる。


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Aqua Timezの太志によるソロプロジェクト・Little Paradeによる2nd miniアルバム。

前作も良かったけど、より太志の内面に迫ったパーソナルなアルバムとなると上げるのはこっちかなと。

2作目を聞いて確信したけど、Aqua Timez解散したけど、この人の書く曲はずっと好きなんだろうなぁっていう事。

ソロになってから「おっ!?」っていう音楽の方向性も見せてくれてはいるけど、そもそもAqua Timezもラストアルバムで急にダンサブルな曲を出してくる所もあったし、

そういった所も含めて、Aqua Timezの"続き"を聞いてる感覚。悪い意味じゃなくてね。


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声優ユニットTrySail 4thアルバム。

ざっくり音楽性を説明すると原点回帰的な作風&ポップパンク。

アルバム用に書き下ろされた曲が揃いも揃ってポップパンク風味でアゲアゲなモノばかりで結果的にライブ映えするハイテンションな側面が強調されたアルバムになったと思う。

その一方、今までにないクラシカルなアレンジを導入した失恋ソング「モノラル」が強烈なインパクトを放っている。こういう生々しさが出てる曲って今まで無かった分、5周年というキャリアを経て年相応の曲を歌って様になるようになってきたのかなぁ~なんて思ったり。このアルバムでの個人的なベストはこの「モノラル」。


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スキマスイッチ 9枚目のオリジナルアルバム。8枚目のオリジナルアルバムである「Hot Milk」とは同時発売。

ポップサイドを表した「Hot Milk」に対して「Bitter Coffee」はスキマスイッチのシングルでは見せないアザーサイドに焦点を置いたアルバム。ファンク、シティポップ、R&B、JAZZなんかの素養を感じるが、根幹には圧倒的なポップセンスが感じられて、マニアックになり過ぎない塩梅が心地よい。

個人的なベストはホーンセクションが心地よく響くグルーヴィーなポップス「フォークで恋して」かな。


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2021年 年間ベストアルバム~洋楽

 

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24K Magicツアー中に意気投合したBruno MarsとAnderson.Paakによるユニット,Silk Sonic。

Bruno Marsの前作「24K Magic」が80、90年代のR&Bやニュージャックスウィング辺りへのルーツ志向を打ち出していたけど、

今作はさらに時代を数十年遡って、70年代のスウィートソウル、ファンク、初期ヒップホップへの愛を大々的に打ち出した作品に仕上がっている。

甘いメロディっていう面でいうと前作に軍配が上がる気はするけども、70年代のサウンドを現代にアップデートするという面ではこちらの方がよりタイトに表現できている気がする。新旧のファンクミュージシャンが一堂に会する感じも熱い。

 


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90年代を席巻したグランジバンドの1つ、Alice In ChainsのメインソングライターにてギタリストのJerry Cantrellによる約20年ぶりのオリジナルアルバム。

AICはもともとメロディが凄く良いなって思って聞き始めたんだけど、

そのメロディを書いてる人のソロが悪いわけないんですよね。

ただ時間の経過のせいか、AICほど、そしてソロ前作ほど、独特のドロドロ&鬱屈した雰囲気が無くて、そこは賛否両論っぽいですけど個人的にはその方が彼のメロディがグッと際立って良いと思ってます。

 


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MUSIC OF THE SPHERES

MUSIC OF THE SPHERES

  • アーティスト:COLDPLAY
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ここ最近は陰と陽の相反するコンセプトを交互にリリースするColdplay

今回は陽の方。方向性としては同じく陽の「A Head Full Of Dreams」とエレクトロ要素を大胆に導入した「Mylo&Xyloto」を足して2で割ったような感じ。

相変わらずこの手のスタジアムロックをやらせるとColdplayに勝てるバンドいないんじゃない?って思わせるようなサウンドは圧巻。

ザ・スタジアムロック「People of The Pride」なんかのManeskin辺りの新興ロックバンドへの彼らなりの回答みたいな曲もあるけど、基本的にはいつも通り、期待通りの最高のポップス集。

 

 


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Live In Tokyo!

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The Interruptersのライブ盤。Live In Tokyo!ってタイトルにあるように

2019年に彼らがSummer Sonicで披露したステージを納めたもの。

彼らはあの時キャンセルの穴埋めでなのか、2ステージに出てたのでこの音源が自分が見たステージを納めたものなのか否かは分からないけど、コロナ前の生で見た熱いステージをこういった形で再体験できたのはものすごーーーーく嬉しかった。。。

また日本に来てほしい。


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ラップ×カントリーの「Old Town Road」で特大ヒットを飛ばしたLil Nas X。

あまりにもデカく売れすぎて、一発屋になるんじゃないか?と思ってたんですけど杞憂も杞憂。「MONTERO」「INDUSTRY BABY」と次々とヒットを飛ばした。曲のバズだけではなく、センセーショナルなプロモーションも話題になってて凄いインフルエンサーだなぁ…と。

そういった側面も彼を語る上では外せないけど、今回はあくまでアルバムについて。

ヒップホップをポップパンク、グランジといったロックを加えたうえで昇華し、いくつもの耳に残るフックを確実に曲に仕込んでる。「Old Town Road」がまぐれヒットじゃないことを鮮烈に証明してくれたアルバムだと思う。


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USインディーロックの雄、Ty Segall。

シンセが入ってるけど、ガレージ、グラム、パンク、カントリーなどなどいつもの、いつも通りの彼。バリバリ鳴り響くファズギターが心地良い。

 


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Teatro d'ira - Vol. I

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今年US,UKのチャートで猛威を振るったイタリア出身のロック界の救世主Maneskin。

グラムロックみたいなメンバーのルックス、圧倒的なカリスマ性を誇るフロントマン、今のヒットチャートには時代遅れともいえる豪快なギターリフとダイナミックなサウンドに加え、ヒップホップ的な歌唱を取り入れたパフォーマンス。

日本の某誌でも年間1位を獲得するほど推されてるのも納得の、(現代的でありながらも)分かりやすくロックスターバンドだ。コロナ下で無かったらサマソニフジロックでいち早く来日してただろうなぁ…。

こっからもっとビックになってほしい。


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Van Weezer

Van Weezer

  • アーティスト:Weezer
  • Atlantic
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多作のWeezerさん。

Weezerなりにハードロック、LAメタルへの愛を示したロックアルバム。

といってもガッツリそのジャンルに浸かるわけではなく、メロディはWeezerらしさ満載でどこからどう切り取ってもWeezer。もはや普通にパワーポップですらある。

Slik Sonicのそれとは確実に毛色が違うのでその辺が賛否あるっぽいし、

もろオジーオズボーン、もろメタリカとかオマージュではなく引用してたりするのもご愛敬なんだけどそういうのもWeezerっぽい。Weezer好きだ。


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OK HUMAN

OK HUMAN

  • アーティスト:WEEZER
  • ATLANTIC
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多作のWeezerさん。

オーケストレーションを導入し、アルバム全編がシームレスで繋がれたコンセプトの強いアルバム。

快活で明るいパワーポップ路線に比べると内省的な瞬間が多く、ストリングスも大々的に取り入れているので結構センチメンタルな雰囲気があるのがウルっっと来る。

 


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TYPHOONS

TYPHOONS

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久々の3rdアルバム。

前作までの2ピースとは思えない分厚いグルーヴにエレクトロ要素とダンサブルさを大胆に導入。

新たな要素を加えても衰えない分厚いグルーヴはもちろん凄いが、

ツェッペリン的なハードロックにDaft Punkの「Get Lucky」のような踊れるビートを掛け合わせたようなそんな迫力を作り上げたのが何より凄い。


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ボウイの「Let's Dance」などをルーツに置いたロックで踊れるフーファイ。

「Shame Shame」が先行シングルでカットされた事からもその方向性が伺える。

と、言いつつもいつも通りのハードでロックなフーファイも健在でその中で踊れるグルーヴを曲の中に仕込んだ、って感じだ。

このダイナミックなダンスチューンをぜひ日本でも聞きたいっす。

 


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Half Drunk Under a Full..

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60年代バロックポップ風でサウンドもストリングス、コーラス、ホーンセクションを導入した華やかに仕上げたポップロック

ビートルズライクなものは良くあるけども、

今回の路線はそれ以前のポップミュージックを志向した感じで、なおかつそういった時代性の映画のサウンドトラックのような感覚もある。以前よりもFratellisの突き詰める音楽性が面白くなってきたと思う。


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Justice [Standard CD]

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前作がトラップ、ヒップホップ、R&Bテイストでしかも内省的な作風だったんだけど、今作は明確にポップスに寄った作風に。

ただ底抜けに明るいというわけでもなく、影がありつつ大人になったポップスといった趣き。前作同様、そこまで派手なサウンドメイクでは無いゆえメロディが際立つし、流行の80'sっぽいテイストも彼のポップ路線とマッチングしていて良い。


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ARIA The BENEDIZIONEを見てきた。

エヴァ、ダニエルクレイグ版007と

学生時代から好きだったシリーズが2021年は次々完結していき、

その締めは「ARIA」となりそう。

 

微ネタバレ

 

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ARIA The BENEDIZIONE」

を見てきました。

 

このARIAの映画シリーズはTVアニメシリーズ10周年を記念したプロジェクト「蒼のカーテンコール」のひとつとして

2015年に「ARIA The AVVENIRE」が公開されたのがスタート。

基本的に「The AVVENIRE」はTVシリーズで映像化できなかったエピソード+αを映像化したもので

いわゆるエピローグ&ファンディスク的な内容でこれ1本のみの作品だけっぽかった…んだけど

 

2021年になって急に「蒼のカーテンコール」2作品目として

ARIA The CREPUSCOLO」が3月に公開。

そして3作品目&最終作として今回「ARIA The BENEDIZIONE」が公開されたのです。

 

「The AVVENIRE」がそうであったように「The CREPUSCOLO」も未映像化エピソード+αだったんだけど、

この「The BENEDIZIONE」でスポットの当たっている姫屋のエピソードはそもそも原作エピソードが少なく&未映像化のも無かったっぽく、

それがゆえに

原作内であったものの、描かれなかったエピソードを膨らまして

なおかつシリーズの一応の終わりを見せるまとめ方をしていた感じの内容でした。

 

正直エピソード的には前述のようにファンディスクの域を出ない内容なんだけど、

個人的には「蒼のカーテンコール」3部作の中では今回見た「The BENEDIZIONE」が一番でした。

 

単純に

姫屋の藍華ARIAの世界で1番好きなキャラなんですよね。

ARIAという素敵な世界を見つけるコンセプトの作品の中で

彼女はメインキャラの中で唯一「凡人」で、「現実的な視点と悩み」を持っていて、彼女がメインのエピソードはズキッっと刺さる感覚が強い。

灯里の素敵エピソードがあってこそ光るものではあるけど、

優しくない世界も見せつつもキチンと背中を後押ししてくれるような…そんなお話なんですよ藍華絡みは。

 

だから原作で一番好きなのは「風邪とプリン」なんすよね。

そういった意味でも今回の映画はめっちゃ良かった。藍華もとい姫屋が好きな人は見に行ったほう良いっすね。

 

 

あと

「The CREPUSCOLO」からキャラデザが

天野こずえ作の「あまんちゅ」のアニメでキャラデザを担当した伊東葉子が担当してるんですけど、

以前のアニメより天野こずえ絵に寄った作画になって、だいぶリアルっぽくなって、なおかつ、めっちゃ力入ってる。

コロナ下で製作期間が多めにとれたからということらしいんだけど、

まつげの1本に至るまで晃さんとかは特に書き込みヤバすぎて凄い。。。 

あれは大画面で見た方が良い。

 

一応、今回でARIAは終わりっていう話なんですけど、

そもそも一度完結したものを10周年企画で再始動してそれがまた完結したっていう感じで

キャスト陣もスタッフ陣も続編の可能性は否定してない。やろうと思えば作れる世界観のお話だし。ただそれもこれも原作の天野こずえ次第だということなので

可能性は否定しないけど、近い将来での続編制作はしばらく無いっていうことなんでしょうね…。

 

続きも見たい気もするし、いつまでもこの世界に居続けるのも作品の意図とは違う気がするんすよね。やっぱり少し寂しい。

 


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