ジョン・フルシアンテが脱退してから
10年間レッチリを支え続けていたジョシュ・クリングホッファーが脱退したのが2020年。
そこからさらに2年の時を経て、ついに発売が発表されたのがジョンの二度目の復帰作になるアルバム「Unlimited Love」だ。
前作「The Getaway」から実に6年ぶりとなる新作。
プロデューサーには「Blood Sugar Sex Majik」以来30年以上ともに作品を作ってきたリック・ルービンが復帰している。
彼らをサマソニで見たのが2019年で2年ちょっと前なので、そんなに前だったのか…といった感覚だ。
思い返してみれば「The Getaway」は大学在学中に最寄りにTSUTAYAに寄って買っていって講義中にブックレットを読んでいた思い出があるから、
そう考えると結構昔なんだなぁと腑に落ちた。
そんな新作「Unlimited Love」から先行シングルである「Black Summer」が公開された。
ジョンの歌うような枯れていてなおかつメロディアスなギターが聞こえただけで、"あの頃"に戻った感覚がある。
リックルービンが戻ってきたこともあって、音色はみんなが待ち望んでいたレッチリって感じ。
前2作でジョシュがレッチリを変える持ち込んでくれた要素は
すっかりジョンとリックルービンが戻ってきたことによって塗り替えられてしまった感じはかなり寂しい…。
個人的に前々作「I'm With You」はさほど響かなかったんだけど、
デンジャーマウスを新たにプロデュースに迎えた「The Getaway」は明らかに今までのレッチリとは音色が違っていて、ジョン1度目の復帰作「Californication」並みの充実作だと思っていたので
ジョシュ脱退&ジョン復帰は結構複雑な気持ちを抱いていたんですよね。
生でレッチリを見たのもジョシュがいた頃だったし、そのパフォーマンスに圧倒されまくったっていうのも大きいかもしれない。
正直今回の「Black Summer」にその複雑な気持ちを塗り替えてくれるほどのものは感じなかったんすけど、そんでも期待は大いにしてます。
アルバムに曲詰め込み過ぎ症候群は変わってないんすけど(17曲70分超え)、
10年間支えたジョシュを切ってまでジョンを復帰させたわけなんだから
こっちをぶっ飛ばしてくれるような強烈な作品をぜひ。