2021年3月31日をもって長瀬智也がTOKIOを脱退、ジャニーズ事務所を脱退。
山口達也脱退以降はバンドとしての活動はなかったものの、
バンドのメインコンポーザーであった長瀬の脱退が決定的になり、ロックバンドTOKIOの活動は"ほぼ"もう見れないものになってしまいました…。
もうなんか最近学生時代に好きだったものの終焉を見てばっかりが気分が落ち込むことばっかり。多すぎてだんだん別れに無感情になりそう。
こういうことを受け入れて何にも感じなくなっていくのが大人になるってことなんですかね。
まぁそういう話は置いておいて…
TOKIOを好きになったきっかけは正直覚えてないんですけど、
なんか気づいたら宙船はカラオケで歌えるようになってたし、気づいたらDASH村毎週見てました。
もう最初からそこにあったような自然さ、親しみやすさ。
SMAPもそうですけど、お茶の間のスターって気づかないうちに自分の至る所にいろんなものが染みついてるんでビックリっすよね。
その染みこみ度合いが自分の場合TOKIOが一番強かったんですかね。
気づいたら音楽も聴くようになってました。
でもTOKIOと言えば売れないが代名詞。
聞き始めた当時もシングル出しても1位は取れないし、アルバムは出させてもらえない、ライブも出来ないみたいな状況下で聞くハードルがめっちゃ高かったです。
オリジナルアルバムは2006年の「Harvest」から2012年の「17」までブランクがまるまる6年あるんですけど、
その間の曲は全部シングルCDを追わないといけないというメンドクサさ。
(ちなみにこの間に出た曲は「雨傘」「あきれるくらい僕らは願おう」「NaNaNa」「KIBOU」などなどお茶の間でも散々流れた知名度の高い曲ばかり)
サブスクなんて無いから1枚1枚買うなりレンタルするなりしないといけないのです。
さらにメンドクサいのはTOKIOのロックバンド的な一面はC/Wにばっかり反映されていたという点。
初回限定版がAとBと分かれようもんなら片方にしか入ってない曲なんかもあって「なんでこんなとこだけアイドルやってんだよ…」とキレそうになった思い出。TOKIOはあんまり財布に優しくないバンドでした。
その地道なCD回収のかいもあって
良い曲にはいっぱい巡り合えました。
例えばこの「Dream&Breeze」。「NaNaNa太陽なんていらねぇ」の通常盤のみC/Wで、長瀬以外の4人がヴォーカルを採るという珍しい曲。
長瀬の男クサイヴォーカルと違って、メインを採る山口は爽やか系のヴォーカルなので一気に曲の雰囲気が変わるのが面白いっすよねぇ。
他にC/Wだと「Southend」「Save As…」「Parasitic Plants」「リプライ」「ストロボ」「PLUS」辺りが好きです。あ、いまでもこれらはシングル漁らないと聞けません。。。
あとあんまり知られてないんですけど、TOKIOと言えば2013年以降は楽曲は自作体制に移行してるんですよ。
で、これもあんまり知られてないんですけどメンバー全員が曲書けます。
長瀬がメインライターなのは疑いようはないんですけど、
国分が長瀬に次ぐメインライターとして活躍してます。
長瀬の曲がハードロックとかポップパンク、パワーポップだとするならば
国分はTOKIOのパブリックイメージに近いポップロックを志向していた感じですかね。
この曲とか最高ですね。
でもやっぱりTOKIOについて思いを馳せると一番最初に思い浮かぶのは
長瀬の作ったTOKIO晩年の楽曲の事が多いです。
「リリック」はもろフーファイターズの影響を感じる曲ですが、
彼の手掛ける曲自体がUSロックの影響を色濃く感じるものばかり。
単純にそっち系のジャンルの音楽が好きなので、好きな曲を1曲ってなるとやっぱり長瀬の曲を上げがちになります。
日本のバンドにおいてUSっぽいロックバンドってあんまりお茶の間レベルで成功してないと思うんですよね。ぱっと思いつくのはB'zとか。
日本人ってUK贔屓だし、音楽の影響源としてはUKルーツの音楽が遥かに多い気がしてます。
その点、晩年のTOKIOはUSルーツのロックをお茶の間レベルでやってたっていうのは面白いなぁとここ最近は思ったりしてます。
売り上げが振るわなかったのは最後までずーっとでしたけど、
それでも曲は知ってるっていう人が結構いたのは、曲出せばテレビで披露できる環境もあったと思いますが、
それ以上にエアロスミスとかボンジョビとかその辺りのUSロックの一種の商業的なキャッチーさを長瀬が作る曲にあったからなのかなぁ~と個人的には勝手に思ってます。
この辺のバンドって日本でも人気だけどフォロワーっていうのはあんまり出てきてない気もするし。
だからこそ、もっと長く活動を続けていれば…とめちゃくちゃ思っちゃうんですよねぇ…。
あぁ未練たらたら。