割とコンスタンスにアルバムをリリースするTHE 1975。
いつもなら1時間近くあるアルバム収録時間が今作は43分!?というオドロキとか
「About You」のシューゲイザーテイストとか80's要素をガッツリ出した「Looking For Somebody (To Love)」とかトピックは色々あるけど、
基本的にはここ数作のThe 1975ど真ん中。というわけでこれが悪いわけがない。
心地よいバンドサウンドにグッドメロディ。革新的ではないが、これぞThe 1975という内容。
強いて言うならば収録時間が少ないからか、間延び感が少なく、1曲1曲のキャッチーさに目が行きやすいかな?という感じ。
なんだかんだポップ&キャッチーな歌をちゃんとやってくれないバンドが多い今の世の中、The 1975の存在は自分の中では凄く大きい存在になりつつある。
Charlie Puth4年ぶりのアルバム。
前作「Voicenotes」が80'sフレーバー満載のポップスの大名盤だと思ってて、今回のアルバムは今年イチ期待してたと言っても過言では無かったんだけど…
正直ちょっと期待とは違った。
自身の名前を冠しているだけあって失恋や別れを謳った凄く内省的な歌が多く、客演も少なくてもの凄くパーソナルなアルバムなんだなぁと思った。
また、前作ほどファンクやR&Bといったルーツへの志向は薄目で、もっと率直にポップスに向き合ったような作風で
それがゆえに曲の持つキャッチーさやポップさが前作以上に磨かれて表出してる感覚を覚えた。
現代のポップスター、The Weekndがサプライズリリースしたアルバム。
曲間がシームレスに繋がれてたり、クインシー・ジョーンズやジム・キャリーが語りで参加していたりとラジオ番組を意識した構成なのが特徴。
序盤は高揚感を煽る踊れるエレポップが立て続けに並ぶが、後半に入ると「Out of Time」を筆頭にメロウなバラッドで歌を聞かせてくれる展開も入り、最後は明るくポップな「Less Than Zero」で締める。こういった1番組のプログラムとしてもメリハリがキチンとあって成り立っているのが魅力的だなと思う1枚。
すっかりOne Directionの一員から独り立ちしたポップスターに。1D在籍時からハリー推しだったのでこうやってソロでも花開いて嬉しい限りです。
初期は70'sロック的アプローチは強かったが、作品を重ねるほどにダンサブルになっていき、今作では80'sサウンドを導入してよりポップミュージックに接近。
前2作はロックバンドへの愛がもっと明確にストレートに作風に出てたけど、今作は核としてバンドの存在はあるものの、そこに囚われない、もっと気楽に踊れるポップミュージックを追求した感じ。
その影響かどうかは分からないけど、曲が明らかに今までよりもキャッチーになった。そりゃヒットしますわっていう納得の内容。
今年は2枚のアルバムをリリースしたJack White。
1枚目の「Fear of the Dawn」はロック寄りの内容、こちらもファズギターが鳴り響いていて最高の1枚だったけど、あえて1枚ベストに上げるならこっちの2枚目。
個人的にはJack Whiteはアコースティックな方が好きだったりするので。
こちらはアコースティックなサウンドをメイン据えたアルバム。ブルース、カントリー、ソウルといった彼のルーツへの影響を強く感じる1枚で、サウンドがシンプルな分、メロディの良さをダイレクトに感じられる。
ゴリゴリロックとこの手のルーツ志向の路線は割と彼の十八番だけど、それぞれの路線で1枚アルバム作ったことは無かったので、それぞれの良さが際立った作品になったと思うので凄く良かった。
うぅ…サマソニで見れなかった痛みが…。
彼女は1stアルバムが出たときからロックファンから結構注目されてて、自分も聞いてたんだけど、思ってたほどピンと来てなかった。
この2ndアルバムも聞いたのはリリースからだいぶ遅れてだったんだけど、
彼女がThe Sundaysのカバーをしている動画を見つけて、凄くビックリした。声質がハリエットそっくりで。1st聞いた時は全然気づかなったんだけど。
それで今作も聞いてみたんだけど、抜けの良い爽やかなロックもありつつもThe Sundays的なアコースティックなネオアコっぽい曲がメイン。
実に自分好みでした。返す返すサマソニで見れなかったのが残念でしかたない…。
90年代に活躍したバンドJelly Fishのメンバーに3人、ロジャー・マニング、ティム・スミス、エリック・ドーバーが結成したロックバンド。
Jelly Fishのフロントマンだったアンディが不参加だが、パワーポップのサウンドとちょっと捻くれたポップスセンスあふれるメロディはあの頃のJelly FIshの続き。
ロジャー・マニングのソロ作品もJelly Fih味を感じて良かったけど、バンドだからこそ表現できるフィーリングがあるんだな、と今作を聞いて感じました。
凄く良かった。ライブみたいからホント来日してください。。。
四季に合わせて4枚のEP、計28曲もリリースしたWeezer、相変わらずの多作っぷりである(なんなら去年はアルバム2枚出してる)。
先日4枚目の「SZNZ :Winter」がリリースされ、完結したこのシリーズだが、個人的に一番良かったのは3枚目の「Autumn」だった。
「Autumn」はFranz Ferdinandのようなダンスロックにパワーポップを掛け合わせた作風で、これが意外なことに凄くシックリはまって聞こえて、Weezerのまた新たな一面を見れた。ホント底なしの探求心。
めっちゃ良いですWeezer。
東京に行ったら毎回やってる"タワレコでジャケ買い"で見つけた1枚。
いわゆる現代的なポップスのサウンドとはかけ離れた昔の音で
70年代に陽の目を見なかったシンガーソングライターの再発見音源を聞いているような…そんな錯覚を覚えるポップスアルバム。
というかそういう発掘音源だと思って買ったら、2022年リリースの新譜でめっちゃビックリした。
ポールマッカートニー、エミットローズ、トッドラングレン辺りに強い影響を受けてそうなグッドメロディでそっち方面が好きな人にはお勧めの1枚。
11年ぶりのオリジナルアルバム、そしてニールとケインの裁判の状況を見る限りラストアルバムになりそうな…新作。
ナラダ・マイケル・ウォルデンが全面参加したおかげか、作風にも変化が。
随所に過去曲のパロディ的要素を感じるファンサービスもあるけど、
ナラダの重たいビートが核に曲が作られていて、ザ・Journeyな作風から一歩踏み込んだ音楽性になってる。
アーネルもペリーの後釜的ポジションから、正真正銘Journeyのフロントマンになった感じがあって、凄く未来を感じさせるアルバムだなぁ~と思ってたんだけど…
ニールもケインもなにしとんねん…。とりあえず来日してくれ…。
東京に行ったら毎回やってる"タワレコでジャケ買い"で見つけた1枚。
いわゆるベットルームミュージックで、フォーキーなサウンドにサイケデリックに音像を加えた彼女の音楽は好みど真ん中。
ふと顔を見せるポップなメロディとBillie Eilishのようなちょっと薄暗い雰囲気のコントラストが非常に魅力的な1枚。
しっっっぶい・・・。同じテンポ感の曲がずっと続くし、ずっとメロウ。言ってしまえば退屈。それが正直な第一印象だった。
前作もよく分かんなかったけど、今作はもっとわかんないなぁ~と言いつつ、
30分弱だから何度も聞いてたら段々良さが分かってきた…(多分)。
バンドとオーケストラの関係性が対等で、これはロックバンド!?って感じはするが、
バンド的サウンドスケープに囚われないアプローチという意味では前作からの正統進化なのかなと。
あと「AM」で急激に深化したバンドの雰囲気に作風がようやく追いついてきた感じがする。リード曲とかアレンジが007映画っぽくて好き。