セルフタイトルアルバム大好きバンドWeezer。
ついに6枚目のセルフタイトルアルバム「Weezer」をリリースしました。
今作はジャケ写の色から「ブラックアルバム」と言われています。
メンバーが黒インク?を頭の上から被ったジャケ写も強烈。
(オレンジのインクを頭から被っていたミスチルの[(an imitation) blood orange]を思い出した…)
※実は5枚目のセルフタイトルアルバムの予定だったんですけど、
ちょっと前にカバーアルバム「ティールアルバム」をサプライズリリースしたため、「ブラックアルバム」は6枚目になることに。
で、
この「ブラックアルバム」、賛否両論を巻き起こし中。
Weezer - Can't Knock The Hustle (starring Rivers Wentz)
彼ららしいと言われる「パワーポップ」とはおおよそ程遠い作風で、先行トラック「Can't Knok TheHustle」はファンキーなビートでヒップホップ的でぶっちゃけBeckっぽい。
リバースは今作について「よりダークで、より実験的」と語っているが、こういったテイストの曲は今までWeezerには無く、確かに実験的な要素が強い。
「California Snow」のサウンドメイクは特に顕著でこのサウンドをバックにDrakeなんかがラップしてても違和感が無い。最初聞いたときはめっっちゃビックリし、どうした?Weezer?って正直思った(笑)
Weezer - California Snow (from the motion picture SPELL)
全体的に見ても音作りがメインストリームのポップ寄りになっていて、ロックバンドという枠組みを超えた舞台でも戦っていけるポテンシャルを感じる出来だ。
ワンオクの新作でも感じたことだけどバンドにこういう変化が求められる状況は
ロックバンドがメインストリームで戦っていくためには難しい時代なんだろうなと。
そんな中でそれに対応して立ち向かっていく姿には素直に感嘆します。
ただ
彼らが昔やっていた「パワーポップ」を求めるなら「???」となりそう。
2016年の「ホワイトアルバム」でパワーポップへの回帰をしていたので尚更その気持ちが強い人もいると思う。
でもよく考えてほしい。
「Maladroit」ではメタル小僧が顔を出してギラギラしたサウンドになってたし、「Make Believe」ではド派手なスタジアムロックを展開、「Raditube」では外部ライターを起用してヒップホップっぽい曲をやっていた。
別にパワーポップじゃないWeezerなんて今に始まったわけじゃないのだ。
なので個人的に今回のWeezerの方向性は全然OK。この路線を突き詰めてもらっちゃっても全然構わない!!!
でも、次のアルバムはまた作風がコロっと変わったりするんだろうなぁ(笑)
(小話)
あんまり触れてる人がいなかったんですけど
今回の「ブラックアルバム」収録の「I'm Just Being Honest」。
Weezerのリヴァースのサブプロジェクト「スコット&リバース」の「本音なんだ。」の セルフカバーだったりする。歌詞もまんまだったりする。
こういうサブプロジェクトからの逆輸入は前にもあったのでこれからも増えてくのかな?