Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

【15周年】Aqua Timez「空いっぱいに奏でる祈り」と当時の音楽情勢についてあれこれ考察

8月24日、僕の一番好きなバンドであるAqua Timezがデビュー15周年を迎えました!!パチパチ

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解散から早いこともう少しで2年。

メンバーはそれぞれの道で頑張っているようで、「Aqua Timez」がドンドン思い出になっていくのが少し寂しくなるこの頃。

 

さて15周年ということで個人的にこういうブログをやっているので、

なんらかの振り返りでもしようかなぁと思ってたんですけど、

今回はデビューアルバムでもある「空いっぱいに奏でる祈り」とその当時の邦楽シーンについて振り返ろうかなと思います。

 

ちなみに10周年の時はMOMAさん(Beautiful Dreamer)とシングルレビュー対談なんかをしてました。良かったら… https://moma-bd.com/cross23.htm

 

 

 

 まず基本情報から。

Aqua Timez 「空いっぱいに奏でる祈り」

空いっぱいに奏でる祈り

空いっぱいに奏でる祈り

  • アーティスト:Aqua Timez
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: CD
 

2005年8月24日発売。

インディーズからの発売で、9曲入りのミニアルバム。

リリース当初は200枚ほどのセールスだったが、収録曲「等身大のラブソング」が口コミや有線で話題になって

発売から約半年かけてオリコンアルバムチャート1位を獲得した。セールスは約70万枚でこれはAqua Timezのシングル&アルバムの売り上げにおいて最高記録となっている。

 

とこんなもんでしょうか。

まず、「空いっぱいに奏でる祈り」は僕はリアルタイムでは聞いてないです!

なんじゃそりゃって感じですけど、「決意の朝に」から入ったので…というか2005年当時は文字通りコドモだったので当時の音楽界隈についてはほぼ知らないんですよね。

 

 

そんな感じなので2005年はどんな音楽が流行っていたのか。ざっと調べてきました。

 

 

●2005年の音楽

オリコンの年間アルバムチャート見てきました。

この時はORANGE RANGEの天下だったんですね。

musiQ

musiQ

 

 2005年の年間アルバムチャートで260万枚という桁外れの売り上げを記録。

平井堅やDef Techなんかも大ヒット飛ばしてますけど、ORANGE RANGEが一個飛びぬけてます。

 

あんまりこういう風に言われることは無いですけど、この頃のAqua TimezORANGE RANGEに近いなぁ~とちょっと思ったりします。

ミクスチャーバンドっていう共通点もですけど、ラップがあって、サウンドが意外とゴリゴリにロックしてるんだけど、決めるところはきっちりメロディを聞かせるっていう構図が。

この辺は2003年辺りに一足早くヒットを飛ばしていたHYにも共通していると思います。

 

  こういったラップ&ハード目なバンドサウンド&サビは聞かせるみたいなのは何処が源流なんだろう?Drangon Ashとか?

その辺全然詳しくないから言及は出来ないんだけど、

初期Aqua Timezのモデルケース的なバンドがORANGE RANGEHYだったのかなと思います。

 

 

 ただこの記事を見てほしいんですが

 https://www.barks.jp/news/?id=1000016432

Aqua Timezが「第2のDef Tech」と紹介してあるんですよ。音楽性違うじゃん!とめっちゃツッコミたくなります。

でもよくよく考えると。あったわ共通点。

それが彼らの代表曲にもなった「等身大のラブソング」です。


Aqua Timez 『等身大のラブソング PVフル』

レゲエっぽいビートに優しいメロ&ストレートなラブソング…

確かに"っぽい"…。

 でもこの「等身大のラブソング」は彼らのキャリアの中でも異色の楽曲。

こんなオラオラ口調の曲は他に無いし、レゲエっぽさもこれだけ。なんなら「ラブソング」自体キャリアの中でもそんなに多くない。

 

「第二のDef Tech」として売り出されたかは当時を知らない身からすると定かではないけれどもAqua Timezは"本来の音楽性"とは大きく違った曲で

「等身大のラブソング」だけが独り歩きしまった…って感じなんです。

「空いっぱいに奏でる祈り」に入ってる曲の半分くらいゴリゴリのロック系なのに…。

この曲がAqua Timezを一躍スターダムな存在にしたことは間違いないんですけどね。この曲の大ヒットが、良くも悪くも彼らのキャリアに大きな影響を及ぼしました。

 

(ちなみに前述のORANGE RANGEはデビュー曲「キリキリマイ」、大ヒットしたアルバム「MusiQ」の前に出した「チェスト」がゴリゴリロック系でシングルで出してます。HYは早い段階でそういったゴリゴリ路線とは距離を置いてます)

 

 

 

 ●デビュー後のAqua Timez

そんなこんなで「等身大のラブソング」のヒットで一躍人気バンドの仲間入りを果たしたAqua Timez

この曲でMステにも2回出演、アルバムもチャート1位、念願のメジャーデビューも果たします。

ただライブをそこまでやってない内に 「等身大のラブソング」だけが独り歩きして人気も付いてしまったので、ライブでの集客やパフォーマンスに困ったといったエピソードも残ってます。 

 

 2006年、2007年に入るとコブクロいきものがかりスキマスイッチといったポップグループが台頭するようになり、

Aqua Timezもシングルではそういったグループにも肩を並べるような優れたポップソングを連発していきます。


Aqua Timez 『決意の朝に PVフル』

一方、C/Wやアルバムでは「俺たちはロックバンドなんだ…!」といった主張が強く残っていて、「一瞬の塵」、「歩み」、「massigura」などでは彼らの熱いロックスピリッツを感じさせます。

ただタイアップの関係上か、こういったロック系はシングルには選ばれなかったので、

結局彼らのパブリックイメージは「等身大のラブソング」や「決意の朝に」「千の夜をこえて」から変わることはありませんでした。

このあたりの葛藤はインタビューや10周年のアニバーサリーブックでも語られてます。

流るる風の跡を Aqua Timez 10th Anniversary Book

流るる風の跡を Aqua Timez 10th Anniversary Book

  • 作者:Aqua Timez
  • 発売日: 2015/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 この路線は2009年に最初のベスト盤を出すまで続けられて、2011年にリリースされた4枚目のアルバム「カルぺ・ディエム」でライブでのあり方を含めて方向転換をすることになります。

 

 

 

●「空いっぱいに奏でる祈り」

話を戻します。

 そんな感じに「等身大のラブソング」に影響されまくった初期のキャリアだったわけですが、実際「空いっぱいに奏でる祈り」はどんなアルバムだったのか。

 

これはあくまで個人の意見ですが、

一番粗削りで、それでいて既に完成された"らしさ"がある、そんなアルバムだと思っています。

ミクスチャー系の激しいロックからポップパンクみたいな曲だったり、「等身大のラブソング」みたいなポップス、彼らの真骨頂とも言えるバラードといった具合に良い意味でごちゃ混ぜ。

このジャンルレスさがAqua Timezらしさの核です。

 

https://natalie.mu/music/pp/aquatimez/page/2

後年、「本格派になれないゆえのオリジナリティ」と語っていますけど、

このオリジナリティはこの時点でも感じられると思います。

こういうジャンルレスさは節操ないとか言われがちですけど、それを踏まえたうえで自分たちの音楽をどう表現するかが大事だと思うんですよね。

その点、Aqua Timezはオリジナリティをきちんと発揮できている。

まぁまだ1枚目なのでそのオリジナリティがブラッシュアップしていくのはこれからなんですけどね(笑)

こういった点でこの時から解散までAqua Timezって変わってないんですよ。

勿論良い意味でですよ。そんなとこが僕が好きな所でもあるんですけど。

 

「等身大のラブソング」だけがヒットして、アルバムのこの良さがあんまり世の中に伝わらなかったのは返す返す残念だ………。

 

 

そして

この「空いっぱいに奏でる祈り」、なぜかサブスク配信されていないという!!!!!

といってもベストに入った「等身大のラブソング」とかは聞けるんですよね。

なぜかアルバムだけが聞けない。

そこんとこどうなってるんですかね。

 

せっかくこんな記事書いたのに勧められないなんてひどすぎるぜ…。

Aqua Timez公式さん(生きてるか分からないけど)、そこんとこヨロシクお願いますよ15周年なんだしさ。

 

 

 

【再掲】Ty Segall 『Ty SEGALL JAPAN TOUR 2018』東京都 代官山 UNIT 2018/3/1

※以前のブログの記事を軽く修正&加筆して公開しています。

 

友達についていく形でTy Segallの初来日公演に行ってきました~

 

Ty Segall自体はそこまで知らない・・・というか

友達が好きなのとTwitterでフォロワーの方が結構推してたので存在は知ってたレベル。

で、来日公演も最初はそこまで興味がなかったんですけど、チケット代がかなり安くて「これは!」と思って参加した次第。

ファンの方からしたら参戦理由がとんでもなく安易な理由っすね、ごめんなさい・・・。


あ、でもライブに備えて直近の2作「Ty Segall」と「Freedom's Goblin」はちゃんと聞いていきました。

Ty Segall

Ty Segall

  • アーティスト:Segall, Ty
  • 発売日: 2017/01/27
  • メディア: CD
 
FREEDOM'S GOBLIN [CD]

FREEDOM'S GOBLIN [CD]

  • アーティスト:TY SEGALL
  • 発売日: 2018/01/26
  • メディア: CD
 

 


※どっちも気に入ってますが、強いて言うなら「Ty Segall」のロック感の方が好きかな。

 

 


最初は前座のバンド、The Silence。海外で活躍してる日本人バンドでギターヴォーカル、ベース、ドラム、キーボード、トランペットの編成。
1つの曲がかなり長く、プログレみたいな曲構成でサウンド自体はサイケデリックっぽい。個々の音がとにかくデカくてもはやシューゲイザーのライブみたいにライブ用耳栓が必要そうなレベルでいろんな意味でインパクトが強かったですね・・・。

 


彼らのパフォーマンス(40分程度)を終えると、ついにTy Segall!

ステージ上で楽器のスタンバイをする中、Ty Segallがさらっとステージ脇から出てきていつの間にやらギターやらをイジイジしててビックリ(笑) あまりに自然すぎて観客の方は歓声がちょっと遅れてました(笑)

 

「Freedom's Goblin」からの「Alta」からライブはスタート!
MCをほとんど挟まずに次々に繰り広げられる楽曲たち。がっつりガレージロック!なのもあれば、ブルージーな曲があったり、途中トランペットを交えて披露される曲もあったりと曲は殆ど知らなかった自分ですら凄く楽しかった。


なんというかTy Segallのギターヒーロー感が凄くて!!!見てるだけで惚れ惚れって感じなのとめっちゃ楽しそうに演奏するんですよね~。(あとキーボードの方はさらに楽しそうに演奏してた笑)


Ty Segallとギタリスト、ベーシストの3人がコーラスで同時にマイクに向かう瞬間とか、同時に腕を振り上げる瞬間とかアイコンタクトで何かやり取りしてる感じとか、そういう細かなとこも単純ですけど、すごく良かったですね。

うおぉーぉーぉー!!!みたいな(言語化不可)でもライブってこういう細かなところを見れるとこに一つの楽しさもあると思ってます。


あと途中で女性の方が出てきて1曲歌ってすぐ引っ込んじゃったけど、あれはTy Segallの奥さん(恋人?)だそう。


個人的なハイライトは「Warm Hands (Freedom Returned)」かな。「Ty Segall」ってアルバムに入ってる曲なんですけど中盤からの曲展開が凄く好きで。それを生でCDを上回るカッコよさで聞けたのが嬉しかったです。
ライブはアンコールの「Freedom's Goblin」収録の「She」で締め。

 

 

ライブを終えた感想としましては
なんというかもっとちゃんとCD聞いて予習したほうが良かったっていう後悔が凄かったです。
カッコよかったのはもちろんだけど、それを生で見る感動をもっと味わいたかった。。。。
勿体ないことしましたね・・・。たぶんTy Segallをこんな小さなハコで見る機会なんてそうそうないでしょうから。

 

 

それでもこの機会を逃さすにライブに行けたこと自体は凄く良かったと思ってます。
そうそう日本に来てくれる感じではないですし(これが初来日公演というところからも)、ライブを見たことでちゃんと他のアルバムも聞かなきゃと興味もかなり湧きましたし。

 

 

ライブ疲労で足はがくがく、帰りのバスが辛かったこともあってか
帰宅時は満身創痍になってましたが、後悔はありません! 今度来日公演するときまでにアルバム揃えてファンになってます!!

 

【再掲】小松未可子「Live Tour 小松の夜のパレード 2018春」2018/3/4

※以前のブログの記事を軽く修正&加筆して公開しています。 

 

 

 

小松未可子のライブツアー「小松の夜のパレード 2018春」に参加してきました~

 

いちおうネタバレ注意ということで。

 

 

 

 

 セトリ


1.Tornado Voice
2.Catch me if you JAZZ
3.short hair EGOIST

4.Lonely Battle Mode
5.Pina colada & Caipirinha
6.Happy taleはランチの後で (新曲)
7.Imagine day,Imagine life!

 

8.硝子の地球儀
9.ランダムメトロノーム (アコースティックVer.)
10.また、はじまりの地図
11.My sky Red Sky

 

12.スパイスミッション (新曲)
13.Maybe the next waltz
14.Swing heart direction
15.純真エチュード
16.真夏の夜のパレード
17.HEARTRAIL

 

アンコール
1.Piece of Peace
2.エンジェルナンバー

 

 

 

リリースイベントは2回行ったことあったけど小松未可子さんのライブは初めて。
ちょっと出遅れて先行物販もかなりギリギリでしたが目当てのものをゲット(会場限定シングルとTシャツ)!


キャパがアホみたいに小っちゃくてギュウギュウ詰めになりながらライブスタート。

Maroon5の「Maps」がかかる中バンドメンバーが登場し、そのまま「Tornado Voice」になだれ込み。


ライブの会場の様子としましては
わりかしサイリウムは少ないな~とか思いながら、盛り上がりが凄かった・・・。


実はこういう小っちゃいハコでのライブは初めて(今までは席アリかスタンディングでもキャパがデカいとこしか経験なかった)でもみくちゃになってました(笑)

 

割と序盤で一番聞きたかった「short hair EGOIST」が聞けたり(歌詞間違ってたけど笑)、新曲も2曲も聞けたりでセトリ的には大満足。
中盤では「ランダムメトロノーム」をアコースティックVerで披露。みかこし自身もグロッケンだっけ?を演奏しながら歌唱。でもそのグロッケンの入りを盛大にミスって「高田馬場だけの特別」みたいなこと言ってて可愛かったです。

 

あとみかこし、やっぱり歌上手いですね・・・。歌詞は何回かミスってたけど歌自体はずーっと安定してる。リリイベでは数曲しか聞けなかったので今回フルセットで聞けたのはホント良かった・・・。

 

あとめっちゃ美人で安定のノースリーブ。脇。これはもうリリイベで実感してたので再確認ですね。
バンドもかなりロックしてるし、個人的にはバンド演奏ももうちょっと見たかった(ステージの距離的にドラムとかキーボードはほぼ見えなかった・・・)。Q-MHzの黒須さんいるけど黒須さんがバンドマスターかな?
PAの方にユニゾン田淵がいたとかいないとか・・・自分はちらっとしか見てないので誰かいたのは分かったけど、それが誰かまではわからんかった)


それにしてももうトイズファクトリー移籍後の曲だけでセトリ組めるようになったんだなぁ・・・と。
個人的にはトイズファクトリー移籍後(Q-MHz関与後)のみかこししかちゃんと聞いてないので、その辺は良かったなと。ただ移籍前でも「群青サバイバル」とか「MAGIC RADIO」とか聞きたかったのは内緒。

 

全体的に大満足のライブでした。Ty Segallのライブからほとんど間を開けずにライブ参戦でしたけど、
これからは忙しくなるのでこんな風にライブに参戦できるのは次、いつになるんだろうなぁ・・・。

【再掲】Aqua Timez「Present is a Present tour 2018」仙台公演 2018/7/16

 ※以前のブログの記事を軽く修正&加筆して公開しています。

 

 

 

Aqua Timezの最後のツアー「Present is a Present tour」に参加してきました。
これまで10年間、10数回彼らのライブに参加してきましたが、それもこれがラスト

 (とか書いてるけど、結局ラストライブ行ってます)

 

 

 

 セトリ

 

1.たかが100年の
2.オーロラの降る夜
3.ALONES

4.Fly Fish
5.+1
6.日曜讃歌
7.未来少女

8.タイムマシン
9.生きて
10.STAY GOLD

11.エデン

12.愛へ
13.虹
14.シンガロング
15.ミックス茶

16.last dance

アンコール
17.決意の朝に
18.手紙返信
19.over and over

 


・最後のツアーということもあってか普段とは違った感じ。
まずMCが長い。普段は太志しかほぼ喋んないけど、今回は全メンバーしっかり喋る機会があった。メンバー紹介をリーダーであるOKPがしてたのも印象的。


喋る内容はいつも通りな感じ(TASSHIがプロレスラーに間違われたとか大介の雨男話とか)だけど、”最後”というのが念頭に置かれて喋ってるので何とも寂しかった。


・あといつもは太志が雑にOKPとかTASSHIを弄ったりするんだけど、そういうのがほとんどない。気を使ってるのか何なのかはちょっとわからないけど・・・。
その太志がライブ中、一番楽しそうであり、かつ悲しそうでもあった。


一番解散について素の感情を話してたのは太志だったし、一番長い間喋ってたのも太志。でもいつもみたいに前向きな言葉は無かった。
ステージ上で楽しそうに盛り上がってる姿は嘘偽りないものだとは思うけど、最後だから悔いのないように楽しんでる、といった感じ。
そしてMCの時の感じの差がね、見てて辛かった。

 

・来年のことはホントなにも決まってないけどと前置きしたうえで太志が「大きなものをずっと追いかけてきたからこれからは小さなものを少しずつ集めていく」的なニュアンスのことを言ってた。どういうことなんだろうなぁ・・・。

 

・セトリは「二重螺旋のまさゆめ」をメインに色んなところから選曲。改めて新曲群はライブ映えするなぁと思う。これで解散してもう披露する機会が無いのがもったいなさ過ぎる。
驚いたのが「等身大のラブソング」が無いこと。あれ、ほぼ皆勤だったのに。

 

・会場ごとに日替わりで変わってるらしいのが11曲目。仙台公演では「エデン」をフルコーラス。「リハでちょっとやっただけだから歌詞間違ったら歌ってね」って言ってたけど間違えてなかったよ。

 

・最後のツアーということで個人的には最初のほうは大丈夫だったけど、終盤あたりのMCから涙がヤバかった。「last dance」は泣いてた。
「決意の朝に」もいろんな思い出がこみあげてきて…でもちゃんと見なきゃと思ってしっかり目に焼き付けるように見た。
10年間ライブで聞き続けた曲だけど、この日の「決意の朝に」は生涯忘れないと思う。

 

 

 

 

【再掲】北川勝利(ROUND TABLE) LOOK ROUND! Vo.l2 2018/10/6

※以前のブログの記事を軽く修正&加筆して公開しています。

 

 

 

 ちょっと遅くなりましたが、10月6日に北川勝利さんのライブ行ってきました~!

 

サポートアクトはTWEEDEES!!

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なんとTWEEDEESの2人がライブ会場入りするとこに鉢合わせるという…!
ああいう風に普通に入っていくんだね(ライブハウス系はあんまり行ってない)


実はTWEEDEESはあんまり聞いたこと無くて、若干予習していったんだけど…
沖井さんが「今回やるのは全曲、今度発売するアルバムからです!予習してきた人ごめんね!」と。
そりゃどの曲も分かんないわけだ(笑)
でも楽曲は凄く良かった。特に1曲目。曲名はわかんないけどシューゲイザー色ガッツリでカッコよかった。

(後日談ですが、この曲の入った新作アルバム買いました。)

 

 

 

TWEEDEESの後はお待ちかね、北川勝利(ROUND TABLE)!!
9人編成の大所帯バンド!で

花澤さんのライブでも見かけたプレイヤーも何人かいましたね。

 

基本的には現時点の最新作「FRYDAY,I'M IN LOVE」からの選曲中心。
サックス、トランペットがサポートで参加している(FIRE HORNS)のでアレンジが変わってて聞きごたえがあり。
特に一番聞きたかった「Let Me」。この曲大好きなのよねぇ~~~。
この曲のアレンジが凄く神がかってた。

 

コーラスで参加してた藤村鼓乃美のソロ曲「SUMMER VACATION」なんかを聞けると思わなかったし、
北川さんの提供曲セルフカバーの数々もこんな曲も!??!?と驚きの連続。
共作したacane_madderを迎えての「Dancing In The Moonlight」は原曲と違った・・・というか北川さんのセリフとか面白かったなぁ。

 

 

アンコール曲では
TWEEDEESの清浦夏実のソロ曲「アノネデモネ」。


北川さんの曲ではなかったので唯一知らなかった曲なんだけど、ライブの最後を飾るに相応しい多幸感のあるナンバーで凄く楽しかった。。。
沖井さんが飲んでだいぶ出来上がってる感じでコーラス参加してるのも自由な感じでアットホーム感がたまらなかった。

 

ライブ後には
北川さんと藤村さんと握手&サインをもらって感激!!

家宝にします!!(というかしてます)

 

 

 

 

 

 

TSUTAYAの5枚で1000円レンタル

 

ちょっと前に地元のTSUTAYAに行った。

なんかいつもと雰囲気が違うなぁ~と思っていたら、

「レンタルコミック」というのをやり始めたようだった。

大きな店舗では普通にやっているので「今更???」と思いながら店内を散策していると、とんでもないことに気づいてしまった。

 

CDレンタルコーナーの大幅な縮小。

 

棚一列分くらいゴッソリ減っていて、洋楽とアニメコーナーはもうホント添え物程度という悲しい感じに。

 

まぁでも仕方ないかぁと納得している自分もいる。

 

ここ数年で一気にレンタルで入荷する新作の量が減った。ビビるくらい減った。

オリコンチャートTOP10ヒットくらいじゃ入荷しないし、田舎でも借りる人がいるくらい求心力のあるアーティストしか新作は入ってこない。

 

米津、髭男レベルは入ってくるけど、いわゆるロキノン系はほぼ全滅だ。アニメなんてTrySailですら入ってこない。洋楽は…もう目も当てられない。

こうなると最後、通常回のMステの出演者並みに味気ないラインナップに徐々に変わっていった。

 

 

以前、TSUTAYAではアルバム5枚1000円という値段でCDをレンタルできた。

 

このサービスを知った時は心底ビックリした。たった1000円で好きなアルバムを5枚も選んで借りられるのかと。確か中学生の頃だったと思う。

 

金が無い学生からすると購入できるのは御贔屓にしてるアーティストだけだし、

TV番組(主にMステ)からの音楽情報しか無かった自分にとっては神みたいなサービスだった。

 

気になっていたアーティストのベストアルバムに手を出したり、

ロックバンドのオリジナルアルバムを一気に借りたり、新作だけを5枚借りたりと

これのおかげで随分と聞く音楽の幅が広がったと思う。

高校生になるともうちょっと大きな店舗にも行けるようになり、洋楽も聞くようになり、バカみたいにCDを借りてた。

そしてアルバム5枚、何を借りようと悩んで、いろんな棚をうろうろしていたあの時間が凄ーーーーーーーーーーーく楽しかった。

 

 

今ではSpotifyに月額980円課金して聞き放題。

凄く便利だ。ボタン一つで気にあるアルバムはチェックできて、聞きまくれる。

正直、Spotifyが無い生活にはもう戻れないレベルだ。

 

かたや

TSUTAYAはCDレンタルコーナー縮小にまとめレンタルの値上げ(今は確か1100円)。

レンタルコミックの参入もあってレンタルできるCDの絶対数はめちゃくちゃ減ってる。

 

自分はサブスクで解禁してないものを借りるのにたまに利用するかなぁ・・・?というレベルにまでなってしまった。

というかCDをレンタルするにしても買うにしても

「サブスクで聞けるかなぁ?」とレジに持っていく前に考えてしまう。

 

 

これは昔が良かったとかそういう話ではなくて、単に時代の移り変わりなのでどうしようもないと思う。いよいよレンタル業界も斜陽だなぁと感じるだけ。

別にTSUTAYAが今後CDレンタル辞めます!って言っても「まぁそうだよなぁ」と思っちゃう自分がいる。もうこれは時代の流れだよと。

 

 

なんだけど、TSUTAYAでCDレンタルしまくって過ごしていた学生時代を思い出すと

あの時のワクワク感はもう体験できなくなっちゃたなぁと

ちょっとだけノスタルジックな気持ちになるのです。

 

 

 

 

実写版ぐらんぶるを見に行った感想

 

今日は実写版「ぐらんぶる」を見に行きました。

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元々は5月29日公開予定でしたが、コロナ影響で8月7日公開に延期になっておりました。

私個人としましても映画館で映画を見たのは「屍人荘の殺人」以来、だいたい9カ月ぶり。なかなかのお久しぶりさんです。

当初は今年「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」で映画館デビューする予定でしたが、こちらは11月に延期&来年の夏への延期情報も出ている状況…。

すっかり映画館が足が遠のいてしまってました。

 

 

原作は「good!アフタヌーン」に連載中の「ぐらんぶる」。

2018年にはアニメ化も果たしていた人気作です。

 

個人的には原作5巻出た辺りからのファンで、毎回ひぃひぃ言いながら笑わせてもらってます。

実写化のニュースの際には「おいおい大丈夫か」と思いましたが、

公式サイトに寄せられたキャスト、監督、原作者のコメントがなかなか可笑しく、これは期待できるのでは!?…と密かに楽しみにしてました。


『ぐらんぶる』本予告(主題歌:sumika「絶叫セレナーデ」)

 

 そんなこんなで見に行った実写版ぐらんぶる

感想から言うと割と良かったです。実写化ってそのニュースだけで叩かれる傾向が強いですけど、見れば悪くないっていうケースが多いと思います。

 

 

まず良いところから行きましょうか。

①振り切れっぷりが最高

ほぼほぼ服着てないです。冒頭30分くらいは主人公2人(伊織、耕平)はずーーーっとパンツオンリー。これは誇張でも過剰アレンジでもなんでもなくて原作準拠。

仮面ライダー俳優とスーパー戦隊俳優にここまでやらせるなんて…。

こんなに肌色の多い映画、日本ですら各方面から性的搾取だとか苦情がきそうだし、海外なんかだとガチ炎上しそうだけど、

それにも臆さない制作陣に振り切れっぷりに意気を感じます。

あとPaBの連中のキャストはマンガのまんま過ぎて笑っちゃった。

飲酒シーンはぶっちゃけ原作やアニメより酷くて(褒め言葉)、バカやってんなぁ~~~~感が最高に出てて、最高でした(語彙力)。

 

主役の2人もビジュアルこそは似せてないけど、「あぁこいつら伊織と耕平だわ笑」と素直に受け入れられる熱演っぷりでGood。

 

 

 ②ダイビングシーンが良い

これは文面以上でも以下でもないんですけど、ダイビングシーンがちゃんと「ダイビングしたくなる」気持ちにさせてくれます。この辺も原作ぐらんぶるのバカ騒ぎもダイビングもちゃんとやる精神がヒシヒシと感じられます。

 

 

③原作の良いシーンもそのまま

みんなが思う原作の名シーンってなんだろ?

色々あると思うけど、個人的にはミスコンのエピソードがダントツですね。

多少形は違いましたけど、きちんと伊織と耕平の良い奴っぷりとスカっと感は感じられたので満足です。

あと小ネタ的ではありますけど、ダイビングスーツ購入のエピソードで耕平がエヴァモデルのスーツで興奮してるっていう下りがあるんですけど、そこがエヴァじゃなくてダリフラに変わってたのはクスっと来ました。

 

 

 

ざっとこんな感じ。

次に微妙だった点いきましょう。

 

①女性陣が微妙…

ホント申し訳ないですけど、女性陣のキャスティングは男性陣に比べるとかなり微妙。

単純にビジュアル的な面もあるけど、千紗役の与田祐希ちゃんが申し訳ないけど演技がダメでした。

実写映画とはいえ何も原作に寄せる必要が無かったら寄せなくてもいいとは思ってますけど、いかんせん男性陣がなかなかの仕上がりっぷりだったのでそれに比べると…。

原作の基本的にツーーンとしててダイビングのことになると喜怒哀楽を全面に出すみたいな千紗がただただ優しいキャラになってしまっていて、

"千紗のセリフを喋ってる千紗じゃない人"みたいな感じになってしまってたのが残念でした。

といっても与田ちゃん、まだ片手で数えられるくらいしかドラマ映画出演内みたいなんですよね。本人はダイビングの資格も持っているみたいで、そういった意味ではインストラクターである千紗は適役ではあったんですけど…う~~ん何とも。

 

あとケバ子。全ー然地味じゃないし、顔面偏差値高すぎて可愛すぎる。水着のシーンで恥ずかしがってたカットがあったけど、あんなスタイル抜群なのにそれはちょっと…嫌味か?ってなった(笑)

 

②過剰な冒頭シーン

前述で主役2人の脱ぎっぷりへの称賛しましたけど、冒頭のオリジナル展開は微妙でした。脱ぎっぷりは素晴らしいけど、謎のタイムリープ設定に特に必要性も感じない映画パロ、そしてそれが特に説明もなく繰り返される地獄。

そしてようやく次のシーンに行ったかと思えばそれまでのシーンの説明は特になく、そのまま進んでいってしまいます。

うーーーん、正直冒頭のシーンはまるまる要らなかったなぁ。

 

③アレンジ

これは賛否両論でしょうけど、原作ネタの使い方ですね。あとの物語に尾を引かないコメディ的で差しこまれる使い方が多かった。

原作のネタを最初から最後まで突っ込むのは出来ないので、そんな中で各々のキャラを立たせる為にこういう演出になったんだと思います。個人的には良かったシーンもあったし、それ必要だった?というシーンも。半々くらいですかね。


映画『ぐらんぶる』本編クリップ~ジェスチャー大喜利 2020年8月7日(金)公開

 


碧藍之海 - 潛水手語

 

個人的な感想としてはこんな感じです。

良いとこ半分、悪いとこ半分といった感じで

女性陣のキャスティングに思うところが多かったかな。個人的には。

 

ただ酒飲んでバカ騒ぎしてるシーンは予想以上にバカやってて最高だったし、

ぐらんぶるの核はちゃんと映像になっていたので僕は満足っす!って感じ。

そして自粛&自粛の夏をお過ごしの学生の方々には

来るはずだった楽しい夏の追体験が出来る映画だと思います。

オジサン的にはもう来ない青春のノスタルジーを感じて泣きたくなりました、ちょっとだけ。