見てきたよ007 pic.twitter.com/XTbg7fkPl3
— Shower@ (@redhotshow913) 2021年10月1日
ついに…公開!
当初の予定から1年半ほどの延期を経て
ようやくダニエルクレイグ最後の007作品
「007 ノータイムトゥーダイ」見てきました!
文字通りダニエルクレイグ版007の集大成といった内容で
前作「スペクター」で昇華しきれてなかった
クレイグ・ボンドのシリアス&人間ドラマ路線と
過去作オマージュの融合がばっちり決まっていて良かったです。
ただこれはクレイグ・ボンドシリーズにはずっと付きまとっていた点ですけども
過去作オマージュを散りばめつつも、
伝統的な007では絶対やらないことをやるんですよね。
クレイグ・ボンドは今まで007に無かった"ジェームズ・ボンドという一個人の人間ドラマ"を描いた作品であって、今回の「ノータイムトゥーダイ」はその行きつく先、結末を描いています。
今作では最後の"アレ"が伝統的な007では絶対やらないことなんですけども、
007シリーズ過去1で物議を醸しだす展開ですねありゃ。
それもそのはず。
クレイグ・ボンドは旧来の007シリーズの設定を一新して、
現代に生きるスパイを再定義したもので、007シリーズであって007ではない。「カジノロワイヤル」から15年かけてそれを提示し続けてきたわけですから。
この辺が古くからのシリーズファンからいまだに受け入れられない部分でもあったりするんですけども、
まさか「ノータイムトゥーダイ」でここまで伝統的な007シリーズではなく、ジェームズ・ボンドの人間ドラマをやり切るとは思わなかったっす…。
正直、今回はシリアス&ボンドの人間ドラマの皮を被っていつつも
敵の肩透かし感だったり、中途半端な日本要素の導入でなんか気の抜ける絵面だったり
色々お間抜けな面が見え隠れしてて、おバカ路線のムーア・ボンドを彷彿とさせたりしてて実はシリアス一辺倒じゃなかったりする。プロットがちょっと甘い(笑)
そういった意味でも完成度では「スカイフォール」が完成度では1枚上にくる気はするんだけど、
ダニエルクレイグが007シリーズに遺した意義という意味では「ノータイムトゥーダイ」がダントツで1番。
ちょっと寂しいけど、
本当に15年お疲れ様でしたダニエルクレイグ。
追記:予習したほうが良い007シリーズ
・ダニエルクレイグ4作品