久々に読書しました。
いや、正確には今年に入ってシンエヴァを見てからエヴァ関係の論評本とかを読んでるんで全く読書してなかったわけじゃないんですけど
小説っていう形態のものはだいぶ久々に読みました。
それがこちら。
今作、存在自体は高校生時代から知ってました。探偵が巫女姿で内容はミステリらしい…ということで
なんか中二病感あふれる設定に惹かれて読もう読もうとずっと思っていましたが、
結局読んだのは今年になってから。自分の読書ペースの低下っぷりが伺えます…。
さて、内容の方は2部構成となってました。
過疎ってる山村で胡散臭い伝説と共に信仰されてる怪しげな「スガル様」。そこで起こる連続殺人。それを主人公と巫女探偵コンビが解決に奔走するっていうのがざっくりしたお話。
パッと読んだ感じだとTVシリーズのTRICKみたいな世界観。
主人公と巫女探偵のボーイミーツガール物語としても受け取れて、わりかし読みやすかったです。
1部ではここで起こる連続殺人を主人公と巫女探偵「みかげ」が一応解決に導くんですが、
どこか腑に落ちないんですよ。焼き魚を食べた後に小骨が喉に刺さってなんかイガイガする感じ。
2部では年月が経過し、主人公と巫女探偵の娘「みかげ」とが
同じ山村で起こった連続殺人の謎に挑むっていう話で1部での腑に落ちない部分にも一応の蹴りが付けられます。
にしても
2部で語られる犯人の超人っぷりが異常過ぎて
いろんな意味でビックリします。
だって、あの腑に落ちなさが全部犯人の超人的な能力とぶっ飛んだ行動力で説明されるとは思わないっしょ。
まぁこの作品はネタバレしたら面白さが半減どころじゃないので、
読んでない人のために詳しくは触れないですけど、あれもこれもどれもミスリードって…。そりゃ騙されるわ笑。
正直、真面目にミステリを解こうとする読者にはあまりにもアンフェアなので
素直に犯人のぶっ飛びっぷりを楽しむのが正解でしょうね。
いずれにしても衝撃的過ぎる結末は良かったですよ。
それにしてもヒロインもとい探偵の「御陵みかげ」、めっちゃ良いキャラしてます。
水干姿の美少女探偵(しかも隻眼)。ツンデレ属性もあって凄く映像化向きのキャラしてます。
あれだな、2部で出てくる「大人みかげ」は柴崎コウにやってもらって
1部と2部で出てくる「美少女みかげ」は切れ目でカリスマ性ありそうな若手女優にやってほしいですね。