Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

夏川椎菜「アンチテーゼ」雑感

 

アンチテーゼ (初回生産限定盤) (特典なし)

アンチテーゼ (初回生産限定盤) (特典なし)

  • アーティスト:夏川椎菜
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: CD
 
アンチテーゼ (通常盤) (特典なし)

アンチテーゼ (通常盤) (特典なし)

  • アーティスト:夏川椎菜
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: CD
 

 「パレイド」から2年ぶり、4枚目のシングル「アンチテーゼ」が発売になりました。

新曲自体は去年の「Ep01」から1年ぶり。どっちにしても久々。

夏川さんだけTrySailの他の2人に比べてリリースペース遅くないっすかね…?

 

まぁその間に小説「ぬけがら」の書籍が出たり、中止になった417の日の"継続"でYoutube活動を始めたりで彼女の活動自体は活発だったんですけどね。

 

そのYoutube活動の中で彼女はボカロカバーを2曲投稿しています。


夏川椎菜 with 417P 「ロキ」


ジャンキーナイトタウンオーケストラ covered by 夏川椎菜

 

 

このうち「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」を手掛けたボカロPのすりぃが今回の新曲「アンチテーゼ」を提供しております。

 

前作「パレイド」は彼女にとって重要な1曲になったのはその後のアルバムやツアーでの取り上げ方からも明らかで

それに対して「アンチテーゼ」は彼女曰く「夏川第2フェーズ幕開け」とのこと。

もともと夏川さんはボカロ好きということは知られてましたが、第2フェーズの幕開けと共に今回その好みをドカンと全面に出してきた感じっすね。

 

 


夏川椎菜 『アンチテーゼ』Music Video(short ver.)

 

 聞いてみてもらえればわかるんだけど、ザ・ボカロな曲調。忙しないテンポと詰め込み気味な歌詞。ボカロってこういうのだよねぇ~って感じです(ボカロ無知な人のイメージ)。

 

あと興味本位ですりぃって他にどんな曲作ってるんかなぁ~って思って

彼の曲も何曲か聞いたんですけど、「アンチテーゼ」的な構成や雰囲気の曲ばかり。

特に「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」は「アンチテーゼと姉妹作?」って思うくらいソックリ。

そもそも夏川さん側がすりぃに細かい注文を付けなかったらしいので、そりゃそうかと納得。

 

 

 そんな「アンチテーゼ」。好きな人に曲提供してもらったら嬉しいだろうなぁ~と思っちゃいますけど、

個人的にはちょっと微妙~な感想と抱いてます。

 

単純に自分がボカロを一切通ってきていないっていうのはあります。

 夏川さんと同い年なんですけど、まぁボカロホントに知らないんですよ。

「桜ノ雨」っていう曲を卒業式で歌ったなぁくらいの接点しか無くて、

なのでボカロ特有の機械ヴォイスとか曲の世界観とか曲構成とか昔から苦手意識が…。 

 

それ抜きでもこの「アンチテーゼ」、メロディに対しての歌詞の載せ方がやや無理やり感があるし(特にBメロ)、サビがインパクト強い分、他のメロだけが浮いて聞こえちゃうんすよね。あと「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」とそっくりな分、チグハグさが目立つ。

 

あと歌詞。

夏川さん本人の作詞とすりぃの歌詞の世界観は近いけど、

ワードチョイスとか語尾とかが明らかに違うんすよ。

それで思ったのは

この「アンチテーゼ」って曲は"夏川椎菜"の曲ではなく、まだ"すりぃ"の曲で。

夏川椎菜」の新曲というよりかは

「すりぃfeat.夏川椎菜」というイメージの方が個人的には合ってる気がしました。

 

 

 う~~~ん。何回も聞いたし、インタビューも読んだけど、それでもあんまり感想は変わんなかったし。やっぱりあんまり好きじゃないかも。

せっかく写真集取って、それを基にした小説書いて、

その2つと関連させたアルバムとライブを作り上げた夏川椎菜

そのアーティストの世界観をまんま他者に委ねちゃうのはどうなんだろうなぁ~~~~~~~っと思った次第です。

 なんかこんな風に書いちゃうと夏川椎菜のアンチみたいやね。

ごめんなさい、そんなことは無いですけど、今回は好みに合いませんでした!!!

 

(とか言いつつ、今後手のひらクルーってしてても怒らないでください) 

 

 

その点、C/Wの「RUNNY NOSE」は

「アンチテーゼ」ですりぃが表現した感情を"夏川椎菜"としてキチンとアウトプットできているので好きです。なんでかなぁ~って思ったんですけど、こっちは彼女が作詞してるんすよ。そりゃそうだわぁと納得。

夏川第2フェーズにおける「イエローフラッグ」的な曲を目指したみたいですけど、それにしてはなんか無駄にラウドなロックテイストなのもツボ。