上半期ベストソングに続いてベストアルバムの発表です。
既にTwitterの方では発表したんですけど、それのコメント付き&厳選版をブログではやっていきます。
夏川椎菜 / ログライン
もう何度も触れてるので書くことが無くなりつつあるけど(笑)
ファン目線ということを差し引いても純粋に良いアルバムです。
声優としての音楽、ではなく夏川椎菜としての音楽で。
そこに賛否両論はあるかもしれないけどキチンと好きな音楽と自分が歌うことに向き合って作り上げた人間的魅力が溢れる傑作だと思います。凄く彼女はアークティックだと思います。
NICO Touches the Walls / QUIZMASTER
どんなジャンルの音楽も何でもござれな器用なバンドだなぁという印象が逆に足かせになって器用貧乏みたいな扱いになってた気がするんだけど、
それを逆に武器に変えてしまったようなアルバム。
ソングライティングという面ではもちろん凄く良いんだけど、バックの音作りがホント半端ない。なんでもアリだけど軸はブレない、しかし今までの経験値に裏付けされた進化を確実に感じることが出来る圧倒的名盤。
Weezer / Weezer (The Black Album)
音作りがかなりポップス寄りになって賛否両論を巻き起こした黒盤。
パワーポップで作ればみんな大絶賛するってわかってるのにこの変化。
このキャリアになっても挑戦し続けるWeezer。さすがだと思います。
Weezer - I'm Just Being Honest
ザ・リーサルウェポンズ / Back To The 80's
プンプンに漂う80s。シンセのチープなサウンドに絶妙にヘンテコな詞。それをアメリカ人が歌っているっていうミスマッチな感じが何とも言えない魅力に溢れている。
そして何といってもMusic Videoが素晴らしい。
何度もビデオ録画を重ねたような画質の「プレミアムフライデーナイト」とか
朝の情報番組のパロディなのにトンデモナイ歌詞の「君はマザーファッカー」とか曲だけでもかなりフックがあるのに映像付きになるとフックだらけ。これを見て(聞いて)何も引っ掛からない人なんているんだろうか?っていうレベル。
ザ・リーサルウェポンズ『きみはマザーファッカー』THE LETHAL WEAPONS - You are Mother Fucker [EngSub]
The Raconteurs / Help Us Stranger
ジャックホワイトのバンドの中で唯一聞いてなかったRaconteurs。これにてRaconteursデビューです。
ジャックのソロがちょっと実験的な内容だったのに対してこっちは凄くシンプルにオールドなロックをやってて「あぁ…これだよこれ」ってなった。
最近のヒットシーンの音楽も好きだけどたまーにこういうロックも聞きたくなるよね。
The Raconteurs - "Help Me Stranger" (Official Music Video)
中島愛 / ラブリー・タイム・トラベル
80sアイドルミュージックのカバーミニアルバム。
アイドルミュージック、しかも80sということで全くと言ってほど知識が無かったんだけど、メロディーと詞を大切にしてるんだなと思える曲が多いんだなぁとこのアルバムを聞いて感じました。
なんか匂いが違うんですよね今の音楽の詞とメロディとは。それが専業作家によるものなのか、80s特有のものなのかは分からないけど…。自分の知らない新しい音楽の世界の予感がします。
プロデュースにはtofubeatsとかフジファブリックの人が参加してて結構アレンジは大胆にしてるっぽいけど、現代のポップスとして昇華されてるも良かった。
それにしても中島愛もこれが初聞きなんですよねぇ。今度のベストには北川勝利さんが新曲書き下ろしてるみたいなので聞いてみようかな。
中島 愛カバーミニアルバム「ラブリー・タイム・トラベル」クロスフェード動画
ドレスコーズ / ジャズ
なんというか…ドレスコーズがソロプロジェクトになってからホント1個のアルバムから感じる音楽の情報量、メッセージが洪水級。インタビューとか読んでも正直この作品のコンセプトをきちんと理解できてるかは分からない。
もはやサウンドはバンドではないし、キャッチーさもクソも無いので好き嫌いは凄い分かれると思うけど、聞き終わった後の1つの劇を観劇したような感覚はなんとも言い難い充足感。…うん、凄く良いんだけど、やっぱりまだよくわかんない(笑)。
ドレスコーズ “THE END OF THE WORLD PARTY” PART 1
Billie Eilish / When We All Fall Asleep,Where Do We Go?
去年サマソニでチラ見したBillie Eilish。まさか次の年にこんなにデカく化けるとは…。当時はなんとなくGrace VanderWaalみたいな感じだと思ったんですけど全然違いました。
内省的な歌詞に少ない音数にドスンと響く低音。音作り的には非常に現代的で"今"の音楽だなぁと思うわけですが、やっぱり彼女がここまで圧倒的に支持されるのはカリスマ性でしょうね。たぶん彼女は10年代におけるカートコバーン的な立ち位置に一番近いだろうなと思います。
個人的にはメロディーが凄く綺麗だなと思います。どんな時代も支持されるのはちゃんとしたメロディーのある音楽なんだろうなと彼女を見てると思います。
こんな具合です。
アルバムも上半期は邦楽の方が豊作だったなぁというのが個人的な印象。
下半期も良い曲に出会えますように…。