2018年をもってその活動を終了したロックバンドAqua Timez。
彼らが横浜アリーナで行った最後のライブを収めた映像作品「FINAL LIVE 「last dance」」 が2019年3月27日にリリースされた。
Aqua Timez FINAL LIVE「last dance」(特典なし) [DVD]
- 出版社/メーカー: ERJ(SME)(D)
- 発売日: 2019/03/27
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Aqua Timez FINAL LIVE「last dance」(特典なし) [Blu-ray]
- アーティスト: Aqua Timez
- 出版社/メーカー: ERJ(SME)(D)
- 発売日: 2019/03/27
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Aqua Timez FINAL LIVE「last dance」(特典なし)
- アーティスト: Aqua Timez
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2019/03/27
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僕はこのラストライブを見にいきました。
同年に行われたPresent is a Present Tour 2018でお別れをしたつもりだったけど、
その最後をどうしても見届けたくなって。
今回はその時の感想を綴っていきたいなと思います。
ライブ当日、開場時間より早めに横浜アリーナに到着。
まずびっくりしたのがその人の多さ。
OKPのライブMCで言ってたけど「おまえらどこに隠れてたんだよ」ってホントに思った。
一方で太志が「もっと評価されたかった」と何かの番組で語ってたのを思い出して、複雑な気持ちにもなった。彼らが全盛期の後にも優れた作品を残し続けていたのを知っていたから尚更。
やっぱりもっと彼らの作る作品を聞きたかったなぁ。
ライブ本編。
Aqua Timez史上最も大きな会場ということもあって、登場の仕方やらステージング、ライブの演出などがいつも以上に力が入っている。
なんだあのカッコいい登場とかアイドルとかがやる銀テープを降らせるやつとか。
ラストに相応しい豪華なステージだったと思ったけどなんかAqua Timezらしくねぇーなって思った・・・んだけど
あのMCのグダグダぶり!
最前列のファンに血液型を聞く、好きな女優を聞く、自分の好きなセクシー女優を喋ろうとする。ラストライブか?っていう内容だったし、取り留めがなさすぎた。
結局MCは太志もOKPも上手くならなかったなぁ…なんて今まで見てきたライブをふと思い出したりして懐かしくて寂しいような気持ちになった。
いつもそうだったけど、なんかアットホームな雰囲気があってカッコつけてもカッコ付かない感じ。
彼らがそれをどう思ってたかは分からないけど、ロックスター然としてない彼らの等身大さが凄く良かった。それが最後まで変わらないでいてくれて、そしてそれを最後に感じられて良かった。
そんなラストライブで披露された楽曲はもはや何度も聞いた曲ばかりだった。
例えば去年僕が初めて見たノエルギャラガーのライブ。定番曲ばかりのセトリだったけど、1曲1曲に「マジかよ!」「ヤバい」とか言いまくってた。
そういった感覚はAqua Timezのライブではもう感じられない。
だって僕はAqua Timezのライブをもう10回以上見てきた。CDでは何百回と聞いてきた。どんな名曲だって何回も生で聞いてしまえば感動は薄れるものだし、それはもう仕方ないこと。
そう思ってた、1曲目を聞くまでは。
ラストライブのスタートを飾ったのはデビューミニアルバム「空いっぱいに奏でる祈り」収録の「上昇気流」。
この曲は僕がAqua Timezのライブを初めて見たときに披露された(そしてそのメロディを崩しまくる歌い方に面食らった)思い出の曲。
この曲のイントロがかかった瞬間に「マジかよ」って声に出しちゃったし、僕のために選曲してくれたんじゃない?とまで思った。
この瞬間から僕の心は彼らに初めて出会った小学生に戻ってたし、そこから続く楽曲たちにはホントに感動した。
EDM風にアレンジしカッコよく進化してVelonica、太志が捨て曲なんて茶化してたけどすっかりライブアンセムに成長したFly Fish、それこそ何度も聞いた代表曲中の代表曲である等身大のラブソング、ライブの最後を飾ることが多かったタオル振り回す系ソングの自転車。
その曲に詰まったいろんな記憶を思い出しながら、でも初めて彼らを見た小学生の時のような新鮮な気持ちもあった。すごく不思議な感覚。
こんな感覚、たぶんこの先どんなアーティストのライブ行っても感じられないんだろうな…。そんなに好きになれるアーティストに出会えたことを凄く幸せに感じた。
2回目のアンコール。
一番グッと来たのは「決意の朝に」だった。
彼らを知るきっかけになった曲で初めて買ったCD。確か映画「ブレイブストーリー」のCMで掛かってたのを聞いて「辛いとき辛いと言えたらいいのにな~」っていうフレーズだけが凄く頭に残ってた記憶がある。
テレビで見たのはもっと後のことだったし、もっと言えば音楽にそこまで興味が無かった僕がそのCMでかかってた数十秒だけに魅了されてしまったのは今思えば運命だったのかなぁとクサイことを考えたりする。
どちらかというと暗くて友達もそんなに多くない。取り立てて不幸なわけじゃないけどどこか心の中で漠然とした孤独を感じていた僕にこの曲はただただ寄り添ってしゃがみ込んでくれた。薄っぺらいなんて言われることも多いAqua Timezですが、一緒にしゃがみこんでくれたことがどれほど力強く感じたか。
彼らが等身大でいてくれたからこそ僕らも等身大でいられた。この曲を聞くとそんな気がしてならない。
そんな思いのいっぱい詰まった最後の「決意の朝に」を涙ボロッボロ流しながら目に焼き付けた。
最後の最後、「最後に思いっきり明るい虹をかけましょう」という言葉で始まった「虹」。もう何度も聞いたけど、やっぱりハンドクラップは最後までノーミスでは出来なかったなんてどうでもいいことが頭によぎったりした。
この「大丈夫」っていう言葉にもだいぶ励まされたなぁ。しんみり…じゃなくて最後に飛びぬけて明るいこの曲で締めくくってくれたので、最後は明るい晴々とした気持ちでライブ会場を後にできた。新幹線に遅れそうだったのでだいぶ焦ってたけど。
今回、Blu-rayを見ながらラストライブ当日のことを思い返してみたんだけど、
意外と感傷的な気持ちにならずにちゃんとライブ映像を見れたし、
Aqua Timezの解散も受け入れられるようになっていた。
別にAqua Timezに対しての熱が無くなったわけじゃない。
いつまでも悲しんで後ろばかり見てたら前に進めない。そう教えてくれたのはあなたたちだったから。
Aqua Timezは無くなっても、Aqua Timezの音楽はずっと残り続ける。
だからこれからもAqua Timezの音楽と一緒に一歩一歩、ちゃんと前に進んでいけたらと思っています。
本当に今までありがとう。これからもよろしく。そしてまたいつかどこかで逢えたら。
「 大丈夫な理由なんて一つもないよ
あるわけない
「でも、大丈夫」
そんな突き抜けるような 前向きさ
最後はそれが 未来を決める
だいじょうぶ。 だいじょうぶだよ。」